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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 58

 今後のことを考えれば、あの2人は切り捨てたほうが利口だぞ?」
「・・・・・・ッ!!」

その一言に激昂したオレはサルスベリの胸倉をつかみ、周囲に動揺と殺気が流れ出す。
2人を見捨てろ?冗談じゃない。
ロカには今回の借りもあるし、腰がガクガクになるほど犯してやるという誓いもある。
サークは言うに及ばずだ。
コイツだけでなく、残った反対派の連中も合わせて2度と逆らえないように調教しようと、苦労して生け捕りにしてきたのに。
それを見捨てろという発言に、オレは激怒せずにはいられなかったのだ。

「何とか助けろ。コイツらには貸しと借りがあるんだ・・・!!」

相手がサルスベリであることも忘れて、オレは命令口調で言う。
サルスベリは日に日にどころか、1分1秒ごとに魔物らしくなっていくオレに驚きとかすかな歓喜を覚えた。
目覚めてわずか数日足らずのうちにこの成長とは、もはや素晴らしいを通り越して恐ろしくすらある。
死んでいった英雄たちの無念が彼を知らず知らずのうちに強くしているのだろうか?
彼女の研究心は大いに燃え上がった。
同時に彼女が今まで眠らせていた魔物の本能もうずき始める。
この強いオスの子供を孕みたい。このオスの力がほしい。
もっとこのオスに強くなってもらいたい。
相反する2つの感情はサルスベリの中で交じり合い、1つになって彼女を動かした。

「・・・いいだろう。こちらもできうる限りの手段を講じてやってやる」
「最初っからそう言えばいいんだよ・・・っ!!」
「だが後悔するなよ?私はマッドサイエンティストだ。
 どんな結果になっても責任は取らんぞ?」
「上等だよ。アイツらに貸しと借りを返せるんなら十分過ぎらあ」

その言葉にサルスベリは満足そうな笑みを浮かべる。
その凶悪な笑みに、それを見た仲間たちが思わず悲鳴とともに後ずさる。

「ではついて来い。
 まずはお望みの女たちの様子をご覧になってもらおう」

サルスベリはそう言って2人のいる部屋へと案内する。
それはこれから2人の魔物を救うための奔走劇の幕開けであった。
サルスベリに案内され、ベッドに横たわる2人を見たとき、オレたちは絶句した。
いくつかの短い悲鳴も聞こえる。

「よぉく見るといい。それが今の2人の現状だ」

それは信じられない光景だった。
まずはロカ。赤い鎧を脱ぎ捨てたその頭や臀部からは、明らかに動物のものと思われる耳やフサフサのシッポを生やしている。
しかし問題なのはそんなことではない。
ロカの腹の傷口がピシピキと音を立てながら、石化しているのだ。
石化が進むたびにロカは苦しそうに喘ぎ、息を吐いた。

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