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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 55

両手のデビルズクローを前に出し、そのまま回転しながらサークに飛び込む。

「グオオォォッ!?」

敵の存在に気づいたサークはすぐさま反応してオレにバカでかい剣斧をたたきつける。
甲高い金属音が鳴り響き、力を押し合いが始まる・・・が。

「あ・・・あっちぃッ!?熱ッ!?熱すぎィッ!?」

サークの得物からデビルズクロー、オレへとサークの高熱が伝わり、オレは思わず悲鳴をあげる。
もはや痛みすら感じる熱さに回転が止まりそうになるのを、オレは必死にこらえる。
拮抗している今の時点で回転を止めたら、間違いなくオレが死ぬからだ。
今にも回転を止めたくなりそうな熱さの中でオレは思った。
これが生き物の出せる温度なのかと。
魔法を使っているのか知らないが、こんな高熱を出し続けていれば、呼吸さえ危ない。
おそらくヤツの気管支はかなりのダメージを負っているはずだ。
まさに凶将とも呼ぶべき災禍と化したサークに、さすがのオレも恐怖を覚えた。
そんな中、両サイドからロカ、テス、狭霧が追撃を放った。
「総てを凍てつかす冷気よ!悉くを絶対の凍結へと誘え!!」
!!!!
ガキン!
オレの面前から熱が瞬間的に消滅し、サークが真っ白いモノに覆われたようになる。
そこへロカ、テス、狭霧の攻撃が飛び込む。
「魔刀介錯斬!」
「斬奸刀秘剣!天翔桜閃!!」
「石槍埋葬突!!」
ズジャ!ザシュッ!ボゴボゴッ!
それは、素人目には総てが一瞬同時の事に見えたろう。
瞬間的に氷結した−キュリエルは恐ろしく強力な低温魔法を使ったのだ−ところへ、まずロカが右側からサークの首を狙って神速の一閃!
ほぼ同時に同じく右側から、腹から斬り上げるように狭霧の斬撃。そして左側からは今までよりむしろ細い、だがそれだけに速く伸びる石の槍が雨のように次々と突き刺さった。
一瞬後には、キュリエルの強烈な凍結呪文とサークの強熱が中和しあって氷結が解け、オレを焼き殺そうとしていた熱気が消え、首の左半分と腹とを同時に切り裂かれたサークが、盛大に出血しながら右半身に多数の針のように石の槍を刺され、動きを止めていた。これで勝負が付いたかに見えた・・・のだが。
「バアアア!!!」
オレに向かっていた剣斧を、その状態においてすら強引に振り回すサークが、ロカに強烈な一撃!
「ギャハっ!」
信じがたいような一撃に、腹を切り裂かれながらロカは吹き飛び、壁に叩きつけられた。
チラッと見たロカの腹の傷からは、腸が斬られて飛び出していた。
だがその強烈な一撃はサークの限界だった。熱気が中和され、剣斧で防いでいたオレの赤熱したデビルズクローが、今度こそスクリューのようにサークの額に突き刺さる!!
ザジュザジュザジュッ!!
盛大な血飛沫と共に、サークの大脳が抉り出されてゆく!

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