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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 54


「とりあえず・・・ああなったサークはどうやったら止められるのかな?
 オレとしては謝るより先に責任をとりたいんだけど」
「・・・ああなったら、一撃で殺すことはほぼ不可能だ。
 残る手段はただ1つ。暴走を加速させて自滅するところを狙うしかない」
「・・・それってこっちが死ぬか、あっちが死ぬかのチキンレースってことですか?
 しかも放っといて自滅を待つこともできないって感じですが」
「あんなのを放っておけんじゃろうがっ。
 それに早くカタをつけんと、こっちが熱気でやられかねん・・・!」

あーはい、その通りですね。すべては私のせいなんですし。
オレは頭の中を整理すると、自分を1発引っぱたいて覚悟を決めた。

「・・・んじゃ、行きますか・・・!」
ジャキョン!
オレは再び両拳のデビルズクローを出した。
「そんなに暴れたいなら暴れろや。体力使い果たすまでな!!!」

気分は不思議なほどワクワクしている。やっぱりこれこそが魔物の英雄達の「血」なのだろう。
今度こそ脳髄を抉り出してやる。それどころか焼き裂いてやる。
はあっ!!
フォォォン・・・
デビルズクローにエネルギーを込め、赤熱させる。これでデビルズクローはさっきの悪魔の竜巻以上の威力で相手を焼き切る文字通り悪魔の爪となる・・・。
そこに、呼び止める声がした。
 
「待てラグ。」
 
 
オレを呼び止める声。さあ行くぞという時になって呼び止められ、ちょっと不機嫌に答えた。
「何だ狭霧。」
「私も参加させろ。斬奸刀術の力はあんなものじゃない。必要ない限り生涯禁じ手にすべきいくつかの強力な技がある。」
「・・・・・・いいだろう。オレとロカ、それにテスが突進するからその直後を狙うがいい。」
 
「さあ、狂人め、行くぞ!!」
オレは猛烈にダッシュした。右にロカ、左にテス、後に狭霧が並走している。
魔法を使うキュリエルは後方からの支援、攻撃担当だ。
この中では1番マシなポジションかもしれない。
何しろこの熱気に近づかなくてもいいんだから。

「「「・・・ッ!!」」」

予想以上の熱気に、オレたちは思わず苦悶の表情を浮かべた。
軽く近づいただけで肌がチリチリと痛み、呼吸することさえツラくなる。
人間以上に生命力の強いオレたちはともかく、狭霧にこの空間に長時間いることは耐えられないだろう。
オレはすぐさま短期決戦で片付けるべきと結論付けると、真っ先にサークに攻撃を仕掛けた!

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