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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 52


「・・・甘い」
「!?」

ドドドドドドドドドン・・・ッ!!

オレの不意打ちから逃れたサークの足元からテスお得意の石の槍が一斉に生えてくる。
しかしその数は今までと比較にならないほど多い。
平坦だったはずの床はあっという間に石の槍の山になる。
普通ならオレかテスの攻撃で絶命しているところであろう。
しかし腐っても相手は将軍クラス。
とっさにジャンプして何とか攻撃を回避していた。
が。そんなことくらい、オレたちだって承知の上だ。

「スキあり、よん♪」
「ッ!?」

その瞬間、キュリエルの魔法が空中のサークを捕え、飲み込んだ。
天井まで吹っ飛ばされたサークに、再びテスの石の槍が襲いかかる。
そして落ちてきたところをまたキュリエルの魔法が。
テスとキュリエルの無限攻撃コンボにサークがハマッている間に、オレは手短にロカと言葉を交わす。

「時間稼ぎありがとうよ。こっからはオレたちも参戦させてもらうぜ?」
「なっ・・・!?バカなことを・・・貴公、今自分たちが何をやっているのか、わかっておるのか?」
「あん?何って・・・」

サークを倒すための攻撃。
そう言おうとして、ロカの異変に気づいたオレは口をつぐむ。

「ヤツはバーサーカー!生命の危機に比例してその強さを増していく狂戦士!
 だからこそ、私は一撃でヤツをしとめるチャンスをうかがっていたというのに・・・!!」
「・・・ッ!?」

その言葉に全身の血の気が引いた。
ってことは何か?今、あの攻撃の嵐にいるアイツは・・・!
そう思った瞬間、オレは武器を片手に走り出す。
攻撃をやめろなんていうつもりはなかった。
むしろ自分にかまわず攻撃を続けろとさえ思った。
くそっ!直感任せの戦いなんてろくなことがねえッ!!
力押しでいければ勝てると踏んだ自分の見当違いに、オレは自分を100回くらい殺してやりたい気分になった。
テスやキュリエルの息を飲む声を聞きながら、オレは攻撃の爆心地へ渾身の剣を振り下ろす。
途中、攻撃が当たって痛みが走るが知ったことか。
やったことへの責任はオレが取る!
そしてかすかに見える人影に向かって、その一撃が決まった。

ザシュッ・・・!!

「・・・ッ!!」

手ごたえ、アリ。しかしオレの一撃は心臓まで至らず、肩口に深々と刺さったところで止まっていた。
そして煙の中から本性をさらけ出したバーサーカーの姿があらわになった。

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