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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 51

とにかくこれでサークを倒すには徹底的な力押ししかなくなった。
まったく面倒くさい事態になったもんだ。
ただでさえ獣のような動きで動き回るのに、不死身だなんて圧倒的不利な状況で戦わねばならないとは。

「・・・ん?」

その時、オレは何か違和感を感じて首をひねった。
・・・あれ?何かおかしなことを言ったような?
不死身で?獣のように動き回る?

「あッ!?」
「ッ!?バッ・・・バカ!大声出すなッ!?」

それに気づいた瞬間、オレは大声をあげ、さらにそれに驚いたオルゾスたちに口をふさがれた。
い、イカン。避難中だというのに、つい大声を上げてしまった。
オレのパーティが、息を殺してロカとサークをのいる向こうを見やる。
どうやら戦いに夢中でまだ気づいてないようだ。

「ふ、ふまん・・・!」

口を押さえされつつ、オレは素直に謝罪する。
残念がるキュリエル以外の面々から、注意や罵倒が嵐となって降り注ぐ。
うう、スイマセン。もうやりません。
オレは小さくなりながら嵐が去るのを待ってから、テス・キュリエルとともに攻撃再開の準備を整える。
そこに先ほどまでの迷いはない。
なぜならオレにはもう、サークの攻略方法のカギが見えていたのだから。
それは不死身に見えるサークの再生回数の限界だった。
そう、よく考えればおかしいところだらけだった。
あれだけ力と再生力があればダメージなんて無視して力まかせに押せばいいはずだ。
なのにアイツは行動に回避の選択肢を残している。
コレが何を意味しているのか?
それは簡単、ヤツの再生には限界があり、必要以上に使いたくないからだ。
なぜそれに気づかなかったか?
サークの勢いのある戦い方に気をとられ、それに気づかなかったのだ。
・・・まぁ結局力押ししかないわけなんだが、弱点がわかっただけでもよしとしよう!
そしてオレたちは自身の生命を獲得するべく、再びロカ・サークと3つ巴の戦いに突っ込んでいくのだった。

「おッ・・・らあぁぁああァッ!!!??」
「「ッ!?」」

サークからの背後からの切り込みに、2人は驚き、すばやくつばぜり合いをやめて離れる。
卑怯?うるさいっ。生きるか死ぬかの瀬戸際、でそんなこと言ってられるかっ。

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