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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 49


他人事のように言うキュリエルと心から悪かったと頭を下げるテス。
キュリエル、何も知らんのはわかるが、もう少しテスを見ていろいろ勉強しろ。
ツッコミたいのを何とか飲み込んで、オレたちは今後の対策を練ることにした。
あのロカがカグラからの使いなのは明白だ。
何やら裏でいろいろやっていそうなあの女が、サークを倒した後も手を貸してくれるとは思えない。
むしろ敵対する可能性すらある。敵の敵は味方とは限らないのだ。

「さて、問題はあの不死身のバケモノをどうやって倒し、あのロカにお引取りいただくか、だな・・・」
「あるいは、共倒れしてもらうかだな。お兄ちゃん。」
冷静な声でテスが言った。
今オレたちは全員が集まってサークとロカからは距離を取っている。
 
ドンガン!
ゴーン!
キン!
「痛でぇ!!」
ボコピシッ!バキッ!
ドンドン!!
 
向こうでは乱撃を互いに繰り出しあう強烈な展開だ。オレやテスならともかく、
白亜たちのような戦闘力の低い者が飛び込める場所じゃない。
オルゾスやリザでも決死の覚悟が必要だろう。
しかし・・・なんで時々オレを狙いすましたかのように石が飛んでくる?
考えるのにジャマだし、ものすっごく痛いんですけど?
オレは石が飛んでくるたびにミミ・ハロン・フォリオ・白亜の治療を受けながら作戦を練り始める。
正直、あの2人にはここで共倒れになってほしいが、まずそれはありえないだろう。
少なくてもサークにしてみれば、敵が増えたようなもんだし。
かと言ってどちらか一方に協力する気にはとてもなれない。
かたやバーサーカー、かたや裏のあるカグラの味方だからな。
しかもロカの敵に回れば、間違いなくカグラは何か理由をつけてオレたちの敵に回るはずだ。
今の状況から反対派壊滅直後に連戦なんてマネは避けたい。
オレはいろんなしがらみをうっとうしく思いながら、結論付ける。

「・・・はぁ。やっぱりロカと協力してサークを倒すしかないか」
「それがいいと思う。いくら弱体化しているとは言え、サークがお兄ちゃんを受け入れるとは思えない」
「私はどっちでもいいよ〜♪」

テスだけでなく、他のメンバーもオレの結論に賛成した、
キュリエル。オマエはもう少しマジメにやれ。
とにかくこれで方針は決まった。
あとは対策を立てるだけだ。
・・・と言っても大体決まってるよーなモンだが。

「今回はオレ・テス・キュリエルの3人で行く。
 リザ・オルゾス・サルモネラは残りのメンバーを護衛しててくれ」
「待て。貴様、私が足手まといだとでも言うのか!?」

オレの注文に、プライドの高いオルゾスがいちゃもんをつける。
まぁ、その反応は予想ついてたよ。
しかし彼女のクレームに答えたのは、オレではなくテスだった。

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