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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 48

驚くべきことに、サークの腹はいつの間にかほぼ塞がっていた。
狭霧に斬られ、オルゾスに突かれ、そして悪魔の竜巻で思い切り内臓を抉られた筈なのに、信じがたい回復力・・・・・だが、さすがに限界はあるようだ。サークの呼吸が、やや乱れている。
 
睨み合いから、先に動いたのはサークだった。先ほど投げ捨てた剣斧に、何の予備動作もなく飛びついて拾う。
瞬時に追い討とうと魔剣を突っかけたロカだったが、サークの剣斧がそれを紙一重で受け止めた。
オレはオルゾスたちと、これ幸いと回復に努めている。
テスたちも合流してきた。とりあえず致命傷を負った奴はいないようだ。
そんなオレたちを尻目に、サークとロカが激しく戦っている。
 
ドン!
ガギン!
ドキドキドン!
ピシバーン!ビシバーン!
 
青白い光芒と、巨大な刃とが激突を繰り返す。
ロカが連撃を入れたと思ったら、サークは左腕だけで剣斧を振り回し、同時に右手を握り締めると、
「vhb9mjrg8ぽm・・・・」何か呪文を唱えた。
呪文を唱え終え、右手を開く。
その間にも剣戟を交え続けながら。
サークの右手の全部の指先に、氷の塊が付いていた。
 
「klz;dぅぽw!!!」
 
その状態で呪文を唱えると、5つの氷塊から、激しい吹雪が噴き出した!!!
吹雪が、ロカを包み込む!!
しかしロカは逃げるどころか、逆に前進して攻撃を仕掛ける。

「!?」

まさか突っ込んでくるとは思わなかったサークの身体を、ロカの刀が通っていく。
肩から袈裟懸けにされたサークの身体は、身の毛もよだつ悲鳴とともに裂けていく。
生命の危険を悟ったサークは、千切れかけた身体を元に戻し、懸命に肉体の再生に努める。
そこに再びロカが攻撃を仕掛ける。
再生中のサークはそれをさせじと、攻撃を回避しつつ得物を回収し、防御する。
その一連のやり取りを見ながら、オレたちは信じられないようにその光景に見入っていた。
ロカの強さにではない。サークの驚異的な再生力に、だ。

「オイオイ・・・あれだけやられて、まだ再生すんのかよ?」
「ら・・・ラグ様、動かないで。薬がうまく塗れませんっ」
「お、おお。?すまねえ。しかし一体どういうこった、テス?キュリエル?
 あんなのもう魔物でも何でもねえ。ただの化け物だぞ?」
「そー言われてもなー。本気のサークちゃんの見るの、私もこれが初めてだしぃ」
「す・・・すまん、お兄ちゃん。ああなる前にしとめられなかった私のミスだ」

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