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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 47

そして再び顔面に毒霧を吹きかけて距離を取る・・・はずだった。

「ギャボ・・・!グギャアアァァアアッ!!」
「!?」

しかしサークはそんなことなどお構いなしに再びオレの頭をつかみかかる。
冗談だと思った。最初食らったときはあんな痛がってたくせに、それを無視して攻撃してくるとは思わなかったのだ。
自分を苦しめるものが1つ減ったサークは、今以上に力を込めてオレの頭を握っていく。
反撃しようにもすさまじい痛みで手に力が入らない。
ヤバい・・・!!その思ったそのときだ。

「斬奸刀、壱の太刀『斬首』!」
「・・・・・・ッ!!」

ゴガッ!!ザシュッ!!

サルモネラの金棒と狭霧の太刀が、サークの両手に振り下ろされた。
しかし一体どんな筋力と骨を持っているのか、二人の技と力を持ってしても完全な切断には至らない。
狭霧の太刀は途中で止まり、サルモネラの金棒はサークの腕をへし折っただけだった。
しかしさすがに腕を壊されては力が入らないらしく、何とかオレは九死に一生を得ることができた。
左腕を折られたサークが、間合いを取り直したオレを睨んでいる。狭霧とサルモネラもだ。
 
「そこまでだ」
 
シュビャン!!
サークの背後の彼方から、一陣の赤い風。斬られかけた右腕が、今度こそ斬り飛ばされた。
 
「ぐおおおお・・・・・」
右腕を斬り飛ばされたサークが、赤い鎧を着た女を睨む。
 
「我こそは『赤武者』ロカ。サークの暴走、この手で止めさせてもらう。」
 
オレ達は驚いた。ロカの唐突な参戦に、動きが止まっている。
 
ロカが剣を振りかざして斬りかかる。剣は青白い光を放っている。
何らかの魔力付与がなされているのだろう。
そのロカに対し、サークは横っ飛びに避ける。
しかも、斬り飛ばされた右腕を口で噛み拾うというおまけつき。
さらにロカが斬りかかる。
紙一重で回避するサーク。
「ふん・・・バーサーカーにしては判断がまともだな。」
言いながらも動きを止めない。
だが突如、サークの両眼が輝いた。レーザーアイだ。ロカの首を狙って放った。
!!
咄嗟のことに、横に飛びながら剣を首の前に持ってくる。
光線は剣に当たり、爆発する。
「ぐっ!」
ロカが呻きながら身構えた。
 
サークはというと、右腕の切断面同士を、なんとか合わせていた。
右腕から口を離す。
腕は落ちることなく、繋がっていた。
 
折れた左腕は、その間に回復していたようだ。まだ完全ではないにせよ、両腕とも繋がったようだ。
 
じりじりと、小さく動きながら睨みあうサークとロカ。
緊迫した空気が流れ、ラグたちは一旦下がって様子を見ている。

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