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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 43

とても動けるような身体に見えないのに、それが立って動いているのだ!

「うそ・・・!?」
「じょ、冗談キツいぜ・・・?何でアレで動け・・・?」
「ウオオォォアァァッ!!」

サークが雄叫びとともに再び強襲。
信じられない光景に目を奪われたオレたちは、そのせいで一瞬反応が遅れる。
それは致命的な一瞬だった。
そしてサークの一撃が再びオレに向かって振り下ろされようとしたその時だった。

「お兄ちゃん、許せッ!!」
「へ?」

ズドドドドッ!!

「おおぉぉッ!?」
「グルオォォッ!?」

突然横から5本の石の槍が飛び出し、オレとサークに襲いかかった。
不意を突かれたオレとサークは、それをモロに食らって吹っ飛ばされる。
しかし攻撃はまだ止まらない。
石の槍はそのまま飛び出し、動いていたサークの腕や身体に突き刺さって近くの壁に磔にする。
幸い、静止状態だったオレは吹っ飛ばされただけで、磔にされるという最悪の事態は何とか避けられた。
一体誰が!?そう思って皆が声の発生源を探ると。
崩れた壁の向こう側に、手傷を負ったテスが床に片手を押し付けていた。
どうやら彼女がオレを助けてくれたらしい。しかし・・・。

「大丈夫か、お兄ちゃんっ!?」
「お、おま・・・自分でやっといて、それはない、だろ・・・?」

わき腹やら太ももを削られ、ダメージに喘ぐオレは思わずツッコんでいた。
「ぐるる・・・・」
火傷だらけの体で、いや、あちこちですでに火傷が治りかけているサークが、磔にされている。
だがよく見るとさっき青白い霧を浴びせた箇所、顔と胸だけあまり火傷が治っていないようだ。
「くっ!駄目か!お兄ちゃん、気をつけて!」
テスが叫ぶ。サークはというと、穴の開いた腕や体で強引に石の槍を砕き、再び自由を取り戻そうと・・・。
「だああ!」
自由を与えるつもりなど無い。脱出を図るサークに、オレは全力で斬りかかった。
ゴシュッ!
頭部を斬撃し、頭蓋骨を割った感触があった。
だが。
頭蓋骨骨折を起こしているはずのサークが、すでに自由を取り戻し、再び剣斧を振りかざして襲い掛かってきた。
「何だと!頭が割れているんだぞ!!」
テスの驚いた声が飛び込んでくる。
「がおあ!!」
思い切り横に払われる剣斧を飛びのいて避ける。
しかしなんつー腕力だよ。あんなでかい剣斧を左腕1本で振り回してくる。
その間にもキュリエルに焼かれた皮膚はオレが放射能を浴びせた箇所以外は大分回復していた。
頭が割れたままのサークが、右手を突き出し、いきなり指5本全部に火の玉を浮かべ・・・

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