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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 40


刺客が放たれたその頃。新メンバーを加えたオレたちは、テスの救出に向けて迷宮内を疾走していた。
先頭を走るのはキュリエル・ミミ・白亜・ハロン・フォリオの斥候組。
キュリエルは反対派のアジトまでの案内。
ミミとハロンが迷宮内の仕掛けの使用や罠の解除。
白亜とフォリオが敵の探知を担当している。
しかし今のところ敵の気配はなく、探知組の2人はあまり役に立っていない。

「キュリエル!反対派のアジトまであとどのくらいだ!?」
「あと15分ちょっとってところかな?」

くそっ、やっぱここ出る前のいざこざで時間をとられすぎたか?
テスのヤツ、まだ生きてるんだろーな!?
死んだらあの世から引きずり出して説教してやるっ!

「「!!」」
「ラグ様、ストップですっ!」

その時、何かを探知した白亜とフォリオが急にその歩みを止める。
フォリオと同じ獣人であるミミも何かを察知したらしく、パーティに静止を求める。

「「「・・・・・・」」」

ミミたちが鼻や耳をピクピクさせながら辺りをうかがう。
白亜はさすが蛇というか、しきりに唇を舐めるように舌を出し入れしている。

「・・・敵か?」
「いえ・・・ちょっと待ってください。これは・・・。ッ!!」
「白亜、これ!?」
「うむっ、間違いないっ!ラグ様!テス様と思われる気配を察知しました!」
「何だとッ!?」

アジトに程近いこの近くで戦闘が行われていることに、メンバーに緊張が走る。
どうやらテスは反対派のアジトに向かう途中で敵と鉢合わせしたらしい。

「どの辺でやっているか、わかるか!?」
「はいっ!ここからですと・・・5〜6分くらいですっ!」
「よし!ミミ、ハロンっ、急いでショートカットの準備っ!
 オルゾス、リザ、サルモネラ、狭霧、キュリエルっ、円陣を組んでくれ!
 ここからは斥候組を守りながら移動する!」

移動力が殺されるのは痛いが、不意打ちを食らうよりかはマシだ。
何より仲間を見殺しにしたくもない。
よし、これで大丈夫・・・と、思ったその時だ。
道を作ろうとした斥候組の面々が、急に目の色を変えてこちらに走りこんできた。
それも何か叫びながら。

「みっ・・・みなさん、逃げてください!
 テス様が・・・何かと一緒にこちらに・・・!」

ドッカアァンッ!!

「どわあッ!?」
「ッ!!リザ、あぶな・・・!!」
「へ?・・・げぶぅッ!?」

ミミたちの警告が言い終わるより先に壁が崩壊する。
そして崩壊した壁の破片にまぎれて何かがリザの頭上に直撃した。
うむ。さすがリザ!ツイてないキャラを知らないうちに確立してるし!

「いや、そんな設定いりませんし!?」

オレの心の叫びにリザが反論するが、誰も聞いてはいなかった。
リザを潰したものの正体が、知らない女を背負ったダークエルフのナナリだったからだ。

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