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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 39

3人娘は息の合った動きでオレの脚から離れると、その場に土下座してあげる。

「わ、わらわは白蛇族、名前を白亜と申しますっ!
 不束者ですが、どうぞよろしくお願いいたしまするっ!」
「わっ、私はゴブリンのハロンですっ!」
「ふぉ、フォリオっ!種族はワーウルフっ!よよ、よろしくっ!」

・・・何か自己紹介の時点で不安を感じさせるものがいるが、許可した以上仕方がない。
こうしてテス救出&打倒サークのパーティメンバーが選出された。
いつの間にかミミとリザがナチュラルにパーティ入りしているのは気になったが、まぁ素質だけはあるようだから・・・よしとしておこう。
ショックに凹むサルスベリやあからさまに不機嫌そうなオルゾス、狭霧の身体を狙うキュリエルとそれを警戒する狭霧と人間関係がこの上なく不安なメンバーなんだし。
・・・やっぱ流れで決まったとは言え、人選誤ったよなぁ、絶対。
いろいろ複雑な思いを絡ませながら、オレたちはテスたちの救出に向けて動き出すのであった。

――――

その頃。魔王代行カグラのいる謁見の間には真紅の鎧を身につけた1人の戦士が呼び出されていた。
彼女の名前は『赤武者』ロカ。
カグラとオレ、ラグとのファーストコンタクトで同席していた将軍の1人である。

「突然のお呼び出しとは。一体何事でございますか?」
「反対派筆頭、『凶将』サークが禁を破り、封身解放しました」

カグラに言葉に、ロカはわずかに眉を吊り上げる。
彼女が封身解放をするということは、バーサーカーの本性を解放するということ。
それゆえにサークの封身解放はカグラから固く禁じられていたはずだ。
もっともそれを知るのはカグラに忠誠を誓うわずかな側近たちと、人間との大戦を生き抜いた将軍くらいのものだが。

「――なるほど。それは一大事でございますなぁ」
「魔王代行として命じます。『赤武者』ロカ。
 至急サークを止めなさい。手段・生死は問いません」
「承知いたしました。それでは」

短い会話を終え、ロカは戦場へと向かう。
何も知らない魔物たちは、事実上のサーク抹殺指令に動揺を隠せない。
しかしカグラはみなを黙らせるだけで何も語らない。
事実を知れば、混乱は必死だから。
バーサーカーと化したサークを止めるため、カグラの元から1人の刺客が放たれたその事実だけを残して。

――――

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