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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 38


「狭霧!?オマエ、いつの間に!?」
「私がここに来る前、世界を旅していた巫女剣士だということをもう忘れたか、ラグ?
 さっ・・・さすがにあのようなことは初めてだったが・・・ある程度ならすぐに回復できる」
「あ・・・!」

そう言われて、オレは彼女の言っていることを理解する。
確かに彼女は女1人で旅していた巫女剣士だ、傷の治療ならお手の物だろう。
顔を赤くしているのはたぶん、破瓜のことを言っているのだろう。
世界を渡り歩いてきた剣士も、さすがにアレは恥ずかしかったらしい。
ちょっと気まずい空気が流れる中、何も知らないキュリエルがひょいと口を挟んできた。

「ちょっとラグっち?何でここに人間がいるのかしら?」
「ああ、オマエは知らんかったな。彼女は狭霧吉野。
 オレたちの仲間だ」

オレの紹介を聞きながら、キュリエルはジロジロと狭霧を観察するように見る。
さすがに気を悪くしたのか、狭霧はいぶかしげに口を開く。

「・・・何だ?」
「ん?ああ、ゴメンね?人間の女性とヤッたことなかったから、ちょっとめずらしくって。
 もしよかったら、この戦いの後、私と甘い時間をすごさない?」
「「なっ!?」」

キュリエルの爆弾発言に、オレと狭霧はハモって声を荒げる。
オレはキュリエルの殺人的な性技の恐ろしさを知るがゆえに。
狭霧は我が身の危険を感じて。

「なっ、何を言うか、この不埒者ッ!?」
「ば、バカ言うな、キュリエル!!
 人の話聞いてなかったのか!?コイツは仲間なんだって!!」
「いいじゃない、ちょっとくらい『味見』しても〜」

イカン。このままでは狭霧の貞操と命が危ない!
テスたちのこともあるし、ここは1つ強引にでも話の流れを修正せねばっ!?
狭霧が怒りと羞恥で腰の刀に手をかけたところでオレは話題を3人娘に戻す。

「ま、待て狭霧っ!(いろいろな意味で)大丈夫なのかっ!?
 この3人を連れて行って!」
「・・・今は少しでも戦力がほしいのだろう?
 だったら考えるまでもない。
 3人とも、それがわかっていてオマエに頼み込んでいるんだろうからな」

キュリエルを警戒しながら、狭霧が正論を述べる。
確かにコイツらもレベルが低いとは言え、この愚者の迷宮に生息する立派な魔物。
それに彼女らはこれから向かう場所の危険を承知の上で、連れて行けとオレの脚にしがみついている。
仲間の意見は出尽くしたし、これ以上問答しても時間のムダだろう。
オレはキュリエルと狭霧の危険な空気に気をつけつつも、3人娘に声をかけた。

「おい、おまえら。名前は?」
「「「は、はいっ!?」」」
「名前だよ、な・ま・え。ヤバいときに名前も呼べないんじゃ見殺しになっちまうだろーが」
「・・・ッ!?(ガーン)」
「お、おいラグ!?」

その言葉に3人娘の顔が見るからに明るく輝く。

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