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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 373


「ん〜・・・メンドい〜・・・。やっぱりサックリ殺しちゃったほうが早いよぉ〜・・・」

だがどれだけオレが心を砕いてやっても、ウネリは『面倒くさい』の一言ですぐに殺人ルートに行きたがる。
コイツ・・・せっかくおまえらのために考えてやってるってのに、なんつーものぐさだ!?
しまいにはこっちも面倒くさくなってきたので、いっそ目の前のバカガメを殺ったろうかとも思った。
でもそれをやったら今までの苦労が水の泡だし、何よりオレもコイツと同レベルになったみたいで気分が悪い。
ではどうやってコイツを説得したものだろう?
これまで会話から察するに、コイツは相当な怠け者だ。
のんびり過ごすのが大好きで、何かさせられることを極端に嫌がる。
特にダラダラしている最中に邪魔されるのは大嫌いで、自分の平穏をかき乱すヤツは殺していいとさえ思っている。
・・・改めて考えてみると、どうしてルンがコイツにほれたのか、不思議でならないな。
まぁ、それは今度聞いてみることにして。問題はどうやってコイツの短絡思考を止めさせるかだ。
このまま説得を続けても、殺るか殺らないかの堂々巡り。
かと言って放置すれば間違いなくウネリはルンを殺るだろう。最悪相打ちになる可能性だってある。
恋は盲目って言うからな。きっとルンはコイツが死ぬかプロポーズを受けるまでアタックし続けるんだろう。
せめてこのバカガメとルンを引き離せればいいのだが・・・うん?
そこまで考えて、オレはふとあることに気づく。
なんでオレはコイツらを別れさせようとしてるんだ?
考えてみればそんな義理、どこにもない。
だいたいルンのヤツがいきなりオレにケンカ吹っかけてきたのが、そもそもの始まりなわけで。
ウネリがルンを攻撃したときはビックリして思わず助けてブチのめしちまったが、そんな必要すらなかったのだ。
なぁんだ。だったらウネリにルンを殺させちまえば・・・。
と。そこまで考えてそれはもう無理なことに気が付いた。
抱く前ならいざ知らず、抱いた今ではコイツを見殺しにする気にはなれない。
いや別に愛情が芽生えたってわけじゃない。
しいて言うなら・・・愛着?
コイツの抱き心地とか締まり具合とか、ルンの女の部分を気に入ってしまったわけで。
オレ以外に男がいない状況で何を贅沢なことをゆー気もしないでもないが、とにかくオレはコイツを失うことをもったいないと思うようになってしまっていたのだ。
・・・では、どうする?
かたやレズとストーカー属性を持つ鳥女。かたや面倒が大嫌いな短絡思考のカメ女。

「・・・ん?おいウネリ?」
「んゆ?なぁにぃ〜?」
「おまえ、面倒くさいことは嫌いなんだよな?んじゃ何で殺そうとしたんだ?
 おまえの性格を考えると、殺す手間も惜しんで無視するような気がすんだけど」
「ん〜・・・だってぇ〜、ルンちゃん、うっとうしいんだもん〜。
 こっちは眠りたいのに、近くをバタバタ飛び回ったりすっかけてきたり・・・。
 そりゃ殺すのは面倒だけど〜・・・自分の時間を邪魔されるくらいならそのくらいするよ〜」

・・・・・・。アイツはまとわりつくハエか何かか?
ルンのヤツ、ホントにコイツの何に惚れたんだろう。
まぁいい。とにかく今の答えで、どうすればいいのかがわかった。
んじゃ、まずはこのナマケガメの説得から開始すっか!

「あ〜、ちょっとウネリ君。キミにとっても大事なお話があります」
「ん〜?な〜に〜?面倒くさいことはお断りだよ〜?」
「そう言うなって。おまえが毎日ゴロゴロできるようにするためのお話なんだから」
「え〜?ホント〜??」

疑っているのか、喜ぶことすら面倒なのか。
どっちともつかない口調で首をかしげるウネリ。
こっちはおまえのためにやってやってるちゅーのに、なんつー態度だ。
しかしここでキレてはいけない。事を穏便に済ませ、なおかつ都合のいい女(戦力)を手に入れるためだ。
一瞬湧き上がった感情を抑え、会話を続ける。

「まあ聞け。おまえはルンがうっとうしいから殺そうとしてるらしいが・・・。
 どうせならアイツを有効利用しないか?」

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