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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 37


何だ?ミミは何を言いたい?コイツらを捨て駒にしろって言いたいのか?
オレが首をひねる背後で、他の連中が何かに気づいたように目を見開かせたり何かを考え込んだりしていた。

「な〜るほどねぇ。確かにこのコたちの能力なら不意打ちは食らわないわね」
「??どういうことだ?」

訳のわからないオレに、キュリエルはミミを背後から抱きしめながら解説する。

「ミミちーはね、このコたちを斥候として使えって言ってるのよ」
「斥候?つーかミミちーって・・・」

オレの疑問を軽く無視して、キュリエルは話を続ける。

「ゴブリンは元々弱い種族だから、引き際に関しては熟知しているし、肉食系の獣人は鼻が利く。
 ヘビのモンスターは触覚が鋭く、温度の違いまで事細かに探査できるって言うしね。
 正面切った戦闘は無理でも、不意打ちや罠を防ぐことくらいはできるんじゃないかな?」

そう言われれば、確かに反対派がただ真正面から突っ込んでいてくれるとは限らない。
実際、不意打ちを食らったことはあったらしいし。
その時は暴走していたらしく、よく覚えていないのだが。
ともかく今度の戦いは反対派が総力を挙げてくることは確実だ。
それに相手は目的のためなら仲間をも殺したという『凶将』サーク。
『鉄壁』の異名を持つテスが今頃時間を稼いでくれているのだろうが、1人で軍を相手にしていることを考えれば、アイツが大ケガしていることは大いにありうる。
それを考えると・・・。
オレが迷い始めたことを敏感に感じ取ったオルゾスとサルモネラは迷いを断とうと、すばやく自分の意見を突きつける。

「私は反対だ。これから行くのは敵が総力を率いて待つ戦場だ。
 斥候など意味があるとは思えない。足手まといだ」
「・・・・・・ッ!!(コクコクッ)」

これ以上、よけいなヤツを増やさせたくない彼女らは反対のようだ。
さてこれで2対2。オレはどっちに動くべきか・・・?

「考えるまでもない。オマエの仲間がほとんど使い物にならない以上、斥候にしか使えなくても連れて行くべきだろう」
「「「「!?」」」」

その時、どこからか聞き覚えのある声が響いた。
声の発生源の部屋の入り口を見やると、そこにはいつやってきたのか、仲間で唯一の人間、狭霧吉野がそこにいた。

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