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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 366


絞り出すような声でルンが物騒なことを口にする。
だがそこにはオレへの嫌悪や殺意は感じられない。
どうしていいのかわからず、とりあえずいつもの自分が言いそうなことを言ってみた、という感じだ。
かく言うオレも、落ち込んだ彼女を何とかしようと抱きしめたまでは良かったものの。
ほとんど衝動的にやってしまったことなので、これからどうしていいのかわからないでいた。
いや、それは正確じゃないな。
どうすればいいかはわかっていたんだが、彼女にそれをやって大丈夫か、わからなかったんだ。
ルンの性格上、オレの身の安全・・・命が危ない方法だから。
でも・・・今なら大丈夫か?
凹んでいるところにつけ入るようだけど、こっちも引くに引けないし。
オレはある程度の覚悟を決めるとルンの唇を奪った。

「んぶぅっ!?んっ・・・んっ・・・んーーーっ!?」

驚く彼女を無視して舌をねじ込み、数々の女を相手に鍛えたテクニックでルンのメスの部分を刺激・・・否、覚醒させる。
程よく力が抜けたところで唇を離してやると。
彼女は両目に涙をいっぱいに浮かべながら、恨めしげな表情でこちらを睨みつけてきた。

「て、テメエ・・・ヒトの落ち込んでるところに付け入って自分の女にするつもりかよっ?」
「い、いやそこまでは考えてねーって!?
 ただこーゆーとき、コマす以外に女の慰め方知らねーから・・・!」
「せ、性欲以外にもやり方はいろいろあるだろ!?言葉で慰めるとかっ!」

ルンの非難にオレはそれ以上の反論を封じられる。
し、仕方ないだろ・・・?オレにはこれ以外、落ち込んだ女を立ち直らせそうな方法がなかったんだから・・・!
何とも居心地の悪い空気の中、ルンはしばらく恨めし気にオレを見上げていたが。
やがて何かを悟ったようにため息を1つついてこう言った。

「ったく・・・しょーがねー。
 今回だけは特別に許してやる。
 ・・・抱け。おまえにオレの処女をくれてやらあ」
(―――やたっ!)

ルンの許可をもらって、オレが思わずそう思ってしまっても責められないと思う。
・・・とは言え、実力見せつけてコマしてきた今までとは状況が違うわけで。
つーかむしろ真逆の、相手の弱みにつけ込んでヤッちゃうみたいな展開に、ちょっと迷いみたいなものが生まれちゃったわけで。
オレは念を入れて再確認を取ることにした。

「あ〜〜〜、その、一応確認しとくが・・・本当にいいんだな?
 先に断わっとくが、オレはもらえるモンは遠慮なくいただいちまうタイプだぞ?
 おまえみたいな美人をいただけるとなれば、それはもう容赦しねえぞ?」

するとルンは顔を上げ、それはそれはいい笑顔を見せてくれた。
・・・あれ?なんか激怒を表す青筋みたいなんが見えますけど、オレの気のせいですか?
そう思った次の瞬間!

ズドムッ!

「うぐおぇッ!?」

股間から形容しがたい激痛が走り、オレはその場に倒れ伏す。
な・・・何だよ、この痛み(?)はっ・・・!
さ、寒・・・!身体が震えて・・・!ひ、冷や汗が止まらね・・・!
オレ、今ちゃんと呼吸できてんのかっ・・・!?
本能的に蹴り飛ばされた・・・否、蹴り潰された股間を押さえながらビクンビクンと痙攣するオレ。
はたから見たら絶対ヤバい感じなのが肌でわかる。
そんなかなり危険な状態のオレの頭に、ルンの足が全体重をかけて乗っかかる。
うん、アンタ加害者なんだし、もうちょっとケガ人をいたわってもいいと思うんだ、ボク。
しかしルンはそんなことお構いなしに思いつく限りの罵声を浴びせながら文句を言ってくる。

「こンの・・・っ、大バカ野郎がッ!?
 男に興味のかけらもねえオレが!せっかく貴重な処女をくれてやるって言ってんだ!
 ありがたく土下座の1つでもして受け取りやがらねえか、このカスッ!ゴミクズ!
 おまえが今まで垂れ流してきたクソやションベンのほうがまだ価値があらあ!
 おら、この世に生まれてきたことを全世界に詫びながら許しを請えっ!
 『こんなチ○カス以下の自分に世界の至宝でもあるルン様の処女をいただけるなんて身に余る光栄です』ってなぁ!
 オラ言えっ!言えったら言え!言えつってんだろ!?」

・・・いやもう、これ軽くイジメのレベル超えてね?
いくら女心がわからなかったからってここまで言われることないよね?
なぜオレがルンの暴挙が照れ隠しだとわかったのか。
んなもん、トマトみたいに耳まで真っ赤にしてるコイツの顔見れば誰でも気づくっつーの!
とにかくこれだけ痛い思いをしてまで相手の意思を確認したんだ。
もう、いいよな?いつもの調子でおいしくいただいちゃってもいいよな?
・・・つーか、大事なところ潰されかけた分、こっちもやり返しちゃっても問題ないよな?
オレはそう自分に言い聞かせて理論武装を済ませると。
なおもオレの足を踏みつけるルンの足首を捕まえ、立ち上がった。
さあ、お望み通りおまえの処女をもらってやろうじゃねえか、ルン。
た・だ・し。こっちもそれなりに苦労させられたんだ、5体満足でいられるような、甘い期待なんてするんじゃねーぞ!?

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