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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 350

呆れながらも眼福にあずかるオレに、キノが見てくれと言わんばかりに水辺仕様の服を見せる。
まだまだお子様なキノにはミミたちのような背もなければ、大きな乳もない。
オレを欲情させるにはあまりに未成熟な身体であった。
しかし子供特有の無邪気さとかわいらしさは十分にあふれ出ている。
精いっぱい背伸びして自分をアピールするキノの姿は、オレの保護欲をこの上なく刺激した。
これで背中に背負っている4つの木の実がなければなおいいのだが・・・。
一応、キノの妹なわけだし、そこまで言うのは贅沢すぎるか。
オレは自分の高望みに苦笑しながら、キノの頭をぐりぐりと撫でてやる。

「おう。十分かわいらしいぞ。背中の木の実がなかったら抱きしめてやってるところだ」
「えへへ・・・ありがとうございますっ♪」
「ラグ様ラグ様っ。オルゾス様やキノちゃんだけなんてひどいですっ。
 ちゃんとこっちも見てください〜っ!」
「おまえらの場合、扇情的な姿だってのは十分わかるから見なくてもいいの」
「うわ〜ん!めんどくさいからって、それはあんまりですよぉ〜っ!?」

などと半泣きのミミをからかい、みんなで笑いあう。
今までの殺伐とした生活などまるで夢だったかのような穏やかな時間に、オレは自分がいかに荒れた場所にいたのかを理解した。
そしてそれはオレ以外にももう1人だけ、いた。
狭霧だ。パーティの中で唯一武装を解いていない彼女は、信じられないものを見るかのように広がる景色を眺めていた。

「・・・・・・」
「どうした?狭霧?」
「ん!?え、あ、いや、その・・・魔物もこうやって遊ぶことがあるんだなぁ、と」

いきなり呼びかけられた狭霧は慌てふためいていたが・・・やがて観念したように、正直な気持ちを口にした。
まぁ彼女の気持ちもわからなくもない。
いまだに教えてくれることはないが、彼女はある目的のためにこの『愚者の迷宮』にやってきた。
かつて魔王が居を構えていたという、世界最大規模の大迷宮。
そこでこんな穏やかな時間を過ごせるなど、いったい誰が予想できただろうか。
オレは何となくおかしくなって、プッ・・・と小さく吹いてしまった。
それを目ざとく発見した狭霧は羞恥で顔を真っ赤にさせながら怒った。

「な、何がおかしい!?
 おまえはずっとここにいたから知らないだろうが、この居住区の外ではそれはそれは激しい戦いが日常茶飯事で・・・!」
「いや、違う違う。おまえもオレと同じこと考えていたのかと思ったら、おかしくなっちまってよ」
「おまえ・・・も?」
「ああ。オレぁ、生まれてこの方、遊ぶだなんてしたことがねえ。
 あのナマモノ樹木(封育樹)から這い出してきてから、休むヒマもなく戦ってばっかだった。
 何かに導かれるように、な。だからバカンスに来たはいいが、何をしたらさっぱりでよ。
 そんなところにおまえのマヌケ面見せられたら、思わず笑っちまったよ」
「・・・!やっぱりバカにしてたんじゃないかっ!?」

狭霧の怒りの斬撃をかわし、逃げ出すオレ。
大声で叫びながらそれを追いかける狭霧。まったく穏やかで楽しい時間であった。
その時。

ヒュッ・・・スカン、スコンっ!

「「あ痛ッ!?」」
「子供産ませた女を忘れて何を遊んでおる、たわけ」
「女にばかり気を使わず、こっちにも気を使え、3児の父が」

小石を頭にぶつけられ、振り向いてみればそこにはゴーレムのアスタナビュートを連れたサルスベリ。
そしてソウルイーターを同伴したロカが、それぞれ胸に我が子を抱いて立っていた。
その目には今までさんざん自分たちのことを放置させられたことへの暗い怒りが宿っている。
しかしそれ以上にオレの目を引いたのは・・・。

(・・・すげえ、乳・・・)

アスタナビュートを除く3人の、明らかに大きくなっている双乳であった。
ソウルイーターのはもともと大きいとわかっていたけど、サルスベリとロカは予想以上に大きくなっていた。
何だろう、母親になるとあんなにもおっきくなるものなのか?
子供に乳やるために大きくなったとは言え、ずいぶん育ちすぎたような・・・。

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