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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 349


「ヒャッホーっ!」

バシャアンッ!

ゴブリンのハロンがうれしそうな声を上げて崖からジャンプ。
その下の水面に落ちて大きな波しぶきをあげた。
ここは『魔水区』と呼ばれる水棲モンスターの居住エリア。
同時に外の世界と行き来できるというエリアでもある。
今、オレは仲間を引き連れ、バカンスの真っ最中である。

「しっかし意外だったなぁ」
「何がですか?」
「いろいろだよ。魔物に水着着る習慣があることとか、ここが意外と気温が高いこととか。
 オレはてっきり静かな湖畔みたいなところを想像してたんだけどな」

水辺から少し離れたところにある木陰で、オレはミミから飲み物を注いでもらいながらそんなことを口にした。
そこはまさに南国のパラダイスと言うべき空間が広がっていた。
妖林区にはなかっためずらしい植物の数々。
肌をチリチリと焼くような高い気温。
そして水辺で楽しそうに水と戯れる女たち。
ほとんどはオレの女だが、人魚や半魚人などこのエリアの住人らしい連中も見受けられる。
連中は胸や腰に布を巻いているのに妙に色気があり、オレの心は否応なしに癒されていく。
ああ、眼福だなぁ・・・♪
などと考えていたら。

ゴスっ!チャキ、ジャキガキィンッ・・・!

「おとーさん?女の人をそんないやらしい目で見てはダメなのです・・・!」
「ラグ?貴様、あれだけ女に手を出しておいて、まだ足りないのか?」

後頭部に衝撃を受け、倒れたオレにキノとオルゾスが冷たい言葉をかける。
いや2人だけではない。
うつぶせに倒れているので見ることはできないが、殺気にも似た憎悪と嫉妬に満ちた視線をいくつも感じる。
か、確認できなくてむしろよかったかも。
今振り返ったら恐怖のあまり心臓が止まるかもしれん。
オレは女の恨みの怖さを心の髄にまで感じながら、両手を上げて全面降伏。
するとおびただしい数の殺気が消え去り、触れるか触れないかの微妙な距離にあった刃物が離れていった。

「一応、信じてやるが・・・あまりオイタが過ぎると命が危ないということは忘れるなよ?」

・・・時々思うんだけど、アンタらホントにオレにホレてんだよね?
そりゃ力づくで惚れさせた手前、あんまり強くは言えないけどさ。
しかしせっかくバカンスに来たんだ、くだらないこと考えて時間を浪費するのはもったいない。
オレは疑問と顔についた砂を払いながら起き上がり、つい先ほどまで殺気を立ち上らせていたであろう女たちのほうへと振り向いた。
するとそこにもやっぱり楽園が広がっていた。

「おお・・・!」

そこにいるのは女、女、女。それも粒ぞろいの美女・美少女ばかり。
大中小とさまざまな種類のおっぱい。
スタイルもつるぺたボディからグラマラスなムッチリボディと、より取り見取り。
乳バンドや腰巻きがサラシやフンドシもどきとあまり色っぽくないのが残念だが、それでもオレを欲情させるには十分な威力を持っていた。
全裸はすでに確認済みなはずなのに、なんでこんなに色っぽく見えるんだろう。
それはどれだけ考えても答えの出せない、永遠の謎であった。

「な、何だっ。変な声を上げるなっ。似合ってないなら似合ってないと言えばいいだろうっ」
「あ、いや・・・。そうじゃない。ヤったときよりやけに色っぽい格好だったもんだから、つい見とれた」
「・・・っ!?ば、バカなことを!女を捨てた戦士に対する侮辱だぞ、それはっ!?」

オレの返事に顔を真っ赤にさせて怒るオルゾス。
しかしオルゾスよ。女を捨てたとか言ってるが、その胸を隠すような仕草は何だ?
全然女捨ててねえじゃん。つーか、むしろ色気がパワーアップしてるぞ?

「おとーさん、おとーさん。キノはどうですか?この服、似合ってますか?」

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