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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 332


「まったくだな。そんなんじゃいつまで経っても友達なんかできねえぞ?」
「負けて全てを奪われるよりはマシだ」

そう言うと同時にサークは強引にローがつかんでいた大剣を引き剥がし、再び斬りかかった。
よけたいところだが、後ろにニオルド(とキュリエル)がいてはそうもいかない。
やむなくローは防御に回ることにした。
手の甲を開放し、何度も迫り来る凶刃を防ぎ続ける。

「いちっ!おちっ!?ああもう手加減ねえなぁ!
 おまえ、人造魔王を殺したがってたんじゃねえのか!?
 なんでオレの邪魔すんだよっ!?」
「・・・・・・」

ローの質問に対し、サークは完全に無視。
敵に答える義理も義務もないということらしい。
説得できるかもしれない淡い期待を見事に打ち砕かれ、ローは内心で嘆息をつく。

(あーもー、やっぱりバーサーカー相手に説得なんて無理だったか。
 理由を話せればまた違うかもしれないんだけど・・・。
 できれば『アイツ』を刺激したくないしなぁ・・・。
 ・・・ああ、もうメンドくせぇッ!!」

考えることが嫌になったのか、ローは怒声を上げると同時に振り下ろされた剣の腹を左手でたたいて軌道をずらす。
そして無防備になったサークのボディーに、渾身の右ストレートを打ち放った。

「・・・っ!」

それをまともに食らったサークは、後ろに吹き飛ばされながらそれに耐える。
倒れなかったのは異名持ちとしての意地か、それとも実力か。

「ったく、やっぱらしくねえころはするもんじゃねーな。
 やっぱりここはオレらしく、邪魔なモンは全部ブッ潰して行くことにするぜ!」
「・・・ふざけるな。おまえごときが私に勝てるとでも思っているのか?」

口から血の塊を吐き出しながら、今まで以上にすさまじい殺気を放つサーク。
どうやらプライドを傷つけられてお怒りになった様子だ。
それに対し、ローは部下たちに指示を飛ばす。

「おまえらっ!命が惜しかったらそこから動くなよ!
 アイツの攻撃は全部オレが防いでやるっ!!」
「あらあら、ローちゃんってば大きく出たわね〜?
 私もいるってこと、忘れてない?」
「かまわねえよ!テメエも来るならたたき潰すまでさ!」

さらに大口をたたくローに、キュリエルは一瞬きょとんとする。
しかし何がおもしろかったのか、次の瞬間にはけらけらと笑い出す。

「あはははっ!おもしろっ!おもしろい冗談だわ、それ!
 いいわ!今のジョークに免じて、私は手を出さないであげる!
 このコたちもちゃんと面倒見てあげるから、2人とも思いっきりヤッちゃいなさい!」

言われるまでもない。
キュリエルが言い終わるより早く、飛び出した2人はそれぞれの得物をぶつけ合っていた。

――――

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