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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 333


「「「―――ッ!?」」」

最初に異変を感じたのはミミ・テス・ロカの3人。
ついで他のメンバーも次々と何かに気づき、ある一点に視線を送る。

「・・・?どうしたんだ、おまえら?」

唯一気づかないオレは、突然話を中断しての行動に少々面食らいながら訊ねた。
するとオルゾスが『まだ気づかないのか、このバカ』と言わんばかりの表情で答えた。

「静かにしろ。集中して感覚を研ぎ澄ませ。
 そうすれば私たちの感じているものがわかる」
「・・・?」

まるで答えになってないが、みんなの様子からしてかなりヤバいものらしい。
ここはオルゾスの言うとおり、集中力を高め、耳を澄ませてみる。
最初は物音1つ聞こえなかったが・・・。
集中力が高まるにつれ、オレの魔物としてのセンサーが何かを捉えた。

「・・・!」

オレが感じ取ったものは絡み合うように激しくぶつかる命の炎。
その近くには一際小さな3つの炎を守るように、中くらいの大きさの炎が光っている。
さらに集中してみると、ほんのかすかにだが硬いものがぶつかるような音が聞こえてくる。
その意味するところは―――。

「おいっ!?これ、もしかして誰かがローたちと戦り合ってねえか!?」
「お、遅いですよラグ様ぁっ!」

オレの発言に思わずツッコミを入れるミミ。
あーあー、すみませんね。
こっちとらまだ自分の能力すら満足に把握してないもんでねっ!?
何にしても緊急事態だ。
戦っているのはおそらくウチの仲間の誰かに間違いない。
オレでもかなわなかった異名持ちをそう簡単に相手にできるとは思えない。
一刻も早く救援に向かわなければならなかった。

「ロー!サルスベリ!
 さっきおまえら、オレがもうローに対抗できる武器を持ってるっつったな!?
 時間がねえから、どこにあるのかさっさと教えてくれっ!!」
「わかっている!アスタナビュート!急いでオルリールを連れて来いっ!」

・・・オリオール?アイツがそんなご大層な武器持ってるの?
サルスベリの指示に、オレは一瞬緊急事態であることを忘れた。
だってそうだろ?アイツと初めて出会ったのは、サルスベリの部屋。
ここでアイツはサルスベリのモルモットとして、アンジェラやサルモネラたちと一緒に鎖につながれていたんだ。
とてもアイツがそんな強力な武器を持ってたなんて思えないが・・・?
そんなことを考えているうちに、アスタナビュートがオリオールを連れて戻ってきた。

「あ、あの・・・。いったい何があったんです?
 アスタナビュートさんからサルスベリ様がお呼びだと聞いたんですけど・・・」
「うむ。用というのは他でもない。
 おまえの力をラグに貸してほしいのだ」
「・・・え?え、ええっ!?」

ええって・・・。サルスベリ、ホントにコイツすごい武器持ってんだろうな?
事情もわかってないっぽいし・・・。
何かオレ、不安になってきたんですけど?

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