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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 34


「・・・調子に乗るなよ、キュリエル。
 今、オマエに残された選択は2つしかない。
 オレに屈服して生きるか、この場で死ぬか、だ」

ギリギリギリ・・・!

「か・・・はぁッ!?」

ヘシ折れないよう、懸命に手加減しながら首を絞める。
将軍と呼ばれる女の首は、そうと思えないほど細く、簡単に折れそうなくらいもろい感じがした。

「ら、ラグッ!?」
「・・・・・・ッ!(アセアセ)」

さすがにオルゾスとサルモネラが、危険を察して止めようとする。
しかし今のオレに手をかけることはできないらしく、弱々しく声をかけるくらいのことしかできない。
そうこうしている間に、キュリエルの顔は青白くなり、呼吸音もヒューヒューと甲高いものになっていく。

「さあ、答えろキュリエル!!
 それとも答えることもできず、このまま首をヘシ折られたいか!?」
「・・・・・・ッ!!」

さらにキュッと力を込めたときキュリエルは力なくオレの手にその手を乗せた。
屈服の合図だ。
首を解放され、キュリエルは咳き込みながら必死になって新鮮な空気を体内に取り込む。
あと数分、いや数秒遅れていたら、オレは確実に彼女を殺していただろう。

「ハーッ!ハーッ!!・・・ッ!!??」

キュリエルが憎しみのこもった視線でオレを見る。
しかし次の瞬間、キュリエルの目は驚愕とわずかな恐怖に彩られた。

ゴゴゴゴ・・・・・・!!

そこにいるのは普段どこか抜けている男の姿は、ない。
ただただ圧倒的な存在感と威圧感で、自分を潰そうとしている知らない男の姿があった。

(ま、おう―――!?)
キュリエルの脳裏にそんな言葉が脳裏をよぎる。
彼女はこの時、会ったこともないその存在の恐ろしさを初めてその身で感じていた。

「キュリエル。オマエがオレに惚れたり憎んだりするのは勝手だ。
 だが今後2度とそれをオレに強制するな!
 オレは誰のものでもない!オレだけのものだ!!」
「・・・!!」

その言葉に、キュリエルは思わず平伏して恭順の意思を表す。
今まで誰にも頭を下げたことのない自由な女は、その首に決して外せぬ頑強な鎖を巻きつけられたのだった。
それは女の快感に目覚めて従属してきたのとは違う、本当の意味で魔物を支配下に置いた瞬間であった。

「キュリエル。話せ。反対派のアジトはどこにある――?」

オレの問いに、キュリエルは素直に知っていることの全てを話した。
逆らおうなんて考えは微塵もなかった。
逆らってはいけない。それだけが彼女の本能に強く刻み込まれていた。

「「・・・・・・(ドキドキ)」」

その一方でオルゾスとサルモネラは、今までと違う眼差しでオレを見ていた。

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