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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 33

・・・とは言え、囮の軍勢は誰かさんのせいで使い物にならないし、かと言ってケガ人を使うわけにも行かないし・・・。
・・・はぁ。結局は少数精鋭でやるしかないのか。
導き出された答えに、半ば諦めたようにため息をつきながらキュリエルに問う。

「おい、キュリエル!もうこうなっちまった以上、オマエにもいろいろ働いてもらうぞ!?」
「えっ!?じゃあ、ラグっち、私のお婿さんになってくれるのかな♪」
「・・・!!!!(怒)」
「き、貴様ぁ〜ッ!?この期に及んでまだそんな迷いごとを・・・ッ!!」
「静かにしてろ、このバカどもッ!」
「「・・・ッ!?」」

オレに一喝され、驚いて閉口するバカ2人。
ったく、この緊急時によけいな足を引っ張んなっての!

「まずオマエの要求についてだが・・・結論から言えばNoだ。
 オレにはコイツらがいるし、誰か特定の女のモノになる気はない」
「・・・へえ?それで私をこき使おうってのは虫が良すぎないかな?」

キュリエルが笑顔に危険なものを宿しながら聞いてくる。
力ずくで従わせようとか考えているのだろう。
ったく、嫉妬に狂った女ってのは・・・。
まあ、オレもやりたい放題やっていて、人のこと言えた義理でもねーけどな。
オレは大爆笑しそうな腰に鞭打ち、悠然とした足取りでキュリエルの顎をつかむ。
そしてニッコリ笑うと・・・。

パシーンッ!

「「「!?」」」

ひっぱたいた。皆が驚く中、オレは気つけ代わりにもう一度ひっぱたく。
そしてキュリエルをオレの目の前に引きずり出すと、心に貯め込んだストレスを吐き出すように言ってやる。

「ふざけるなよ、バカ野郎!
 一度満足させてもらったくらいで、もう自分のものにしたつもりか?
 オレを自分のモノにしたいんだったら、少しはオレをホレさせるように努力の1つでもしてみやがれッ!」
「・・・いい度胸してるね。そんなに死にたいんだ・・・?」

笑うことも忘れたキュリエルは、殺意をみなぎらせて魔力を練り上げる。
しかしオレはそれより一瞬早くキュリエルの首をつかみ、ギリギリと締め上げる。
呼吸のできない苦しさから、彼女の練り上げられた魔力が霧散していく。

「いい気になって忘れていたな?
 この至近距離なら魔法を使わせずに首を絞めるなんて簡単なんだぜ?」
「くっ・・・かはっ・・・!」

それでも反抗的な目を向けるキュリエル。
しかしそれはオレの予想の範囲内。
オレは彼女の殺意を無視して言葉を続けた。
それは彼女の今後を決める大事な選択。

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