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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 325

まさかいきなり攻撃されるとは思ってなかったオレは、もんどりうってその場にぶっ倒れた。
驚いた狭霧とソウルイーターが、オレの無事を確認しつつ花瓶の飛んできた方向に目を向けると。
そこには憤怒の形相でオレをにらみつけるサルスベリと大泣きする子供たちを必死であやすロカの姿があった。

「ラグ、貴様・・・!いったいどういうつもりだっ!?
 ようやく子供が寝付いたというのに、それをたたき起こすようなマネをして!!
 事と次第によってはタダではおかんぞッ!?」

おおぅ、これが母性に目覚めた母の怒りか?すげえ怖えっ!?
烈火のごとく怒るサルスベリに、オレだけでなく狭霧とソウルイーターまでもが言葉を失っている。
ロカやミミたち他の面々も、子供を必死にあやしつつ、非難の視線をこちらに向けてくる。
つ、次からは気をつけよう。

「す、すまんサルスベリっ!
 だけど今はそれどころじゃねえ・・・ぶおッ!?」
「バカモノぉっ!子供のこと以上に大事なことがあるかっ!!」

今度は分厚い本を顔面で受け止め、吹っ飛ばされるオレの代わり、狭霧とソウルイーターが必死になだめながら事情を説明した。
何があったのか、竜人姫ローがオレを殺そうとラーブラたちを連れて襲ってきたこと。
そして辛くも連中から逃げ出したものの、対抗する手段がないということ。
そしてローたちがオレを探してここに来る可能性が高いということ。
全てをローたちに伝えた。
事の次第を知ったサルスベリたちは、その重大さから非難と怒りの矛を収め、すぐに対策を考えてくれた。

「何だ、そんなこと。
 手っ取り早く強くなりたいなら、簡単な手段があるじゃないか」
「え、マジ?ホントにあんの?
 じゃ、じゃあさっそくで悪ぃんだけど、それ頼めねえか?」

この時のオレは、きっとハトが豆鉄砲を食らったような顔をしていたに違いない。
わらをもつかむ思いで来たら、あっさり問題解決してしまったことに拍子抜けしつつ頼んでみると。
サルスベリはこれまたあっさり了承してくれた。
な、何だこの展開。
てっきり『そんな都合のいいものないわ、この大バカモノ!』とか言われるんじゃないかと思っていたんだが。
・・・まぁ、これで問題は解決したし、よしとしよう。

「お〜い、アスタナビュート。
 私の研究室に開発したばかりのスペシャルドーピング剤があっただろう?
 それ、持ってこい」
「かしこまりました、マスター」
「って、ちょっと待てええぇいッ!?」

さりげなくとんでもないことを頼みやがったサルスベリに、オレはこれ以上ない勢いでツッコんだ。

「何だ?急に大声上げて」
「上げたくもなるわっ!?ドーピング剤ってなんだドーピング剤って!?
 しかも開発したての怪しいモンを飲ませようたあ、どーゆー了見だッ!?」

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