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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 324


「いって〜!」
「ロー様っ!?ご無事ですかっ!?」

一方。残されたラーブラ、ニオルド、トルナの3人は、オレの最後の攻撃でふっとばされたローを介抱していた。
彼女らがローを心配するのも無理はない。
3人にとってローは主人であり。絶対無敵の存在なのだ。
外区で人間たちと長い間死闘を繰り広げ、生き残ってきた英雄が禁忌の者にやられるなど、あってはならないことだった。
幸い、ローの意識はハッキリしており。
ラーブラたちは思わず安堵のため息を漏らした。
だがそれもローの胸を見た瞬間、きれいさっぱり吹き飛んだ。

「・・・・・・!」
「ろ、ロー様、そのアザは・・・!?」

ローの胸にはオレのつけたものと思われる、2つの拳大のアザがくっきりと残っていた。
それはあれだけ苦戦していたオレが残した、反撃の痕跡。
それは次はもっとたたき込んでやると言っているようで、ローの強さを信じているものたちに大きな動揺を与えた。
だが肝心のローのほうは、まるで動揺していなかった。
むしろ余裕すら感じられる。

「あぁ、アザになったか。なぁに気にすんな。
 こんくらい、どうってことねえって。
 それにヤバいのはオレよりアイツのほうだからな」
「え・・・?」

確かにローは手傷を受けた。それはローのガードを突き破る、小さな脅威。
だがその脅威はすでに周知のものとなった。
ダメージも大したことはないし、次から気をつければいいだけのこと。
それより問題なのは、またローにダメージを与える手段を講じられること。
そこかローを倒す手段など見つかってはおしまいだ。
なんとしても早いうちに決着をつけなくてはならなかった。

「・・・行くぞ!連中が逃げたってことは、こちらに分があるってこと!
 アイツらがよけいなことを考えつく前に、叩き潰す!」
「「「は・・・ハハッ!」」」

そしてローたちはすぐさま動き出す。
今度こそ、オレの息の根を止めるために。

――――

その頃。ローたちから逃げたオレたちは、サルスベリの元へやってきた。
子供もいるし、ローがやってくる場所候補bPでもあるが、手っ取り早く強くなる方法を知るためにはここしか心当たりがなかったのである。
時間がないこともあり、オレはノックも忘れ、勢いよくドアを開けた。

「いるか、サルスベリっ!
 おまえにどうしても聞きたいこと・・・んがッ!?」
「「ら、ラグっ!?」」

入室と同時に要件を告げようとしたオレの顔面に、花瓶(花と水入り)がヒットした。

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