モンスターハーレム 第2章 311
それっきり2人は沈黙。気まずい空気が流れる。
ま、まずい。どーしていいのかわかんねえ!?
どうしていいのかわからないオレは、それでも前に進もうと、ホントに嫌われてるのか確認をとってみることにした。
「そ、それなら今触っても大丈夫だよ・・・な?」
「え!?あ、ああっ!!」
「あ、当たり前だっ!さっきのはちょっと驚いただけで・・・!」
オレの言葉に2人はあわてて返事をする。
2人とも言葉でこそ平気だと言わんばかりだが、思いっきり緊張やら動揺やらしている。
しかしオレも2人のことをバカにできない。
何しろこの確認で、オレは2人に嫌われてしまったかどうかわかるのだから。
オレは極力2人を刺激しないよう、ゆっくりした動作で近づき両手の人差し指を2人に伸ばしていく。
ああ、頼むから2人ともそんなに硬くなんなっ・・・!
オレまで緊張しちまうだろっ・・・!
そしてついにオレの指が2人の身体に触れた。
ピトッ・・・!
「はうッ・・・!?」
「ひンっ・・・!?」
かわいらしい悲鳴を上げ、ビクリと身体を震わす狭霧とソウルイーター。
2人とも我が身に起きた異変が気になるのか、それともオレに気を使っているのか、今度は逃げない。
しかし明らかに何かを我慢しているのは明白で、呼吸は荒く身体を震わし、顔を妙に紅潮させている。
(嫌われてるとか、そーゆーわけではない、のか・・・?
それにしてはやけに色っぽいよーな・・・)
いったん指を離し、もう一度つつく。
「ひあッ!?」
「あぁ・・・ッ!?」
すると2人は大きく身を震わせて、また悲鳴を上げる。
指でつつくたびに2人は短い悲鳴を上げて身体を震わせる。
その反応を見ているうち、オレの心の中で眠っていたイタズラ心がむくむくと鎌首をもたげてきた。
「ら、ラグっ!?お、おまえ、何か悪いこと考え・・・っ!?」
いち早くオレの心境の変化に気づいた狭霧が、何か言おうとしたが思う遅い。
オレの指は激しく2人の身体を突っつきまわしていた。
「ひうッ!?あぐッ!?ひぃンッ!?」
「あッ!?や、やめっ、てぇッ!?」
おもしろいくらい、過敏に反応する狭霧とソウルイーター。
さすがに我慢できなくなったのか、身体を引いて逃げようとする。
そうは行くか。オレはすばやく手を伸ばし、2人の腕をつかむ。すると・・・。
「「・・・ッ、〜〜〜〜〜〜ッ!!」」
今度は2人とも悲鳴すらこらえてブルブルと震えている。
その様子からオレはようやくあることに気がついた。