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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 310

そしてもう1つは『竜人姫』ロー。
彼女がルーティアと接触したことが気にかかっていた。
目的の邪魔をされないよう、せっかく『外区』送りにしたのに、まさか戻ってくるとは思ってもいなかったのだ。
戻ってきたローは、魔物の希望の星であるオレ、そしてルーティアと接触を果たしている。
もしよけいなことをされて計画に支障が出てはたまらない。
何しろ彼女はそのためだけに、気の遠くなる年月を費やしてきたのだ。

「・・・誰にも邪魔はさせない。決して・・・誰にも・・・」

――――

「・・・ん・・・」
「ふあ・・・?」
「よ。おはようさん」

狭霧とソウルイーターの目覚めに、オレはちょっと意地悪な笑顔を浮かべていたに違いない。
何しろ盛大にイッて気絶した2人の無防備な姿を思う存分堪能させてもらったのだから。

「「・・・?―――あ!?」」

起きたばかりのためか、2人ともなぜ自分がオレの膝枕で寝ていたのか、すぐにはわからなかったようだ。
しかし脳が再起動を果たした瞬間、2人の顔は瞬時に顔を赤く染め・・・。

「キャーーーーーーッ!?」
「イヤーーーーーーッ!?」

悲鳴を上げてオレを引っ叩こうとした。
突然の攻撃にオレはよけることもできずに引っ叩かれ・・・なかった。

「え・・・?」
「な・・・?」

繰り出された2人の平手は、空中でピタリと制止していた。
2人とも何で自分がビンタを止めてしまったのか理解できないらしく、信じられないものを見るように自分の手を見つめていた。
何はともあれ、たたかれずに済んでオレとしてはラッキーな限りである。
とりあえず2人を膝枕から下りてもらおうと、2人の頭に手を伸ばしたその時だ。

「「ッ!?」」

2人は再び不可解な行動を取った。
オレの手が近づいてきたと知るや否や、ネコのような俊敏な動きで飛び起き、オレから距離をとったのである。
さすがのオレもこれには面食らった。
つーかショックを受けた。それもかなりの。
まさかいきなり拒絶されるとは思っても見なかったオレは、しばしその場に呆然とする。
何でオレから逃げたのか、本人たちもわからないらしく、2人も呆然としている。
このままでは話が進まない。
オレは心の痛みに耐えつつ、何か話さねばとその口を開いた。

「え・・・と、お2人さん、な・・・なんで逃げんの?」
「え・・・?いや、その・・・」
「い、いや私たちにも・・・」

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