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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 300

「「・・・・・・!」」

生まれて間もない子供がいる。
その言葉には予想以上の破壊力があったようだ。
場の緊張感こそ消えていないが、ただもれ状態の殺気が落ち着き始めている。
よしっ!今のうちにコイツらを安全圏まで連れて行こう!
思い立ったが吉日、オレはソウルイーターと狭霧を問答無用で抱き上げると、

「すまねえ、サルスベリ、ロカ!
 オレ、ちょっとこのバカ2人を落ち着かせてくる!
 すぐ戻ってくるから、その時そいつら抱かせてくれよっ!?」
「何っ!?ラグ、貴様父親の役目を何だと思・・・!」
「ちょっ・・・!待っ・・・!」

みなが止めようとするのもかまわず、オレは急いでその場を後にした。
あーもー、何なんだよ、一体今日は!?
狭霧に会いたいって言うから会わせてみればいきなり殺し合いおっぱじめるわ、サルスベリたちは産気づいて出産するわ!
くそっ!こうなったらこのやりきれない思い、2人にぶつけていろんな意味でスッキリさせてやるっ!
オレは暴れる2人にそんな不埒なことを考えながら、ひたすら通路を疾走するのであった。
走った走った走った。
オレの大事な女たちを守るためにひたすら走った。
今にして思えば、オレはかなりあせってたんだと思う。
世の中には魔法とゆー、この上なく便利なものがあったというのに、気づかず突っ走っていたんだから。
後にサルスベリたちからそのことを聞かされ、ちょっとヘコむことになるのだが、それはまた別の話。
誰もいない道をひたすら走ること約30分。
この辺なら大丈夫だろうと適当な部屋に入ったオレは、入室と同時に狭霧とソウルイーターを放り投げた。

「キャッ!?」
「ら、ラグ貴様いきなり何をするっ!?」

いきなり床に放り出された狭霧が、オレに文句を言ってくる。
まぁ2人の怒る気持ちもわからなくはない。
しかしそれ以上にオレは怒っていたのだ!
オレはある程度呼吸を整えると、無言で服に手をかけ脱ぎ始める。

「「ひっ!?」」

全身から漂う怒りとスケベのオーラに、女として身の危険を感じたのか。
2人はあわてて背後の壁まで全力移動。無礼千万なヤツらである。
まぁ、することはスルんだけどさ。
逃げ場を失い、震える哀れな獲物2人に、オレは神のごとき慈愛に満ちたスマイルで2人に声をかける。

「おいおい、2人とも逃げるなんてどうしたんだ?」
「あ、あ、あ・・・!」
「ひ、ひ・・・!いやぁ・・・っ!?」

オレの上っ面100%の笑顔に、2人は首を横に振ったり手を振ったりして全力でオレを拒絶。
そんな哀れな子羊たちに、オレは一言。

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