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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 297


突然泣き出したことに少々テンパりながら、ひとまわりほど大きくなった乳房を我が子に与えるロカ。
すると赤ん坊はすぐに乳首に吸い付き、彼女の母乳を飲み始めた。
ナイスだ、我が子よ。
オレは名もなき我が子に、そう感謝せずにはいられなかった。

「んッ・・・こ、こらそんなに吸うなっ・・・あンっ!?」

・・・何やら将来に不安を感じるものがあったが、助けてもらったわけだし、見なかったことにしよう。
優先すべきこともあるわけだし。

「くっくっく・・・子供に助けられたな、ラグ?」
「サテ?イッタイ何ノコトデショウカ?」
「まぁいい。それではそろそろ本題に入りましょうか、ソウルイーター様?」

サルスベリは底意地の悪い笑みを浮かべたまま、ソウルイーターの名前を呼んだ。
何も知らない一部の魔物娘たちが驚きでざわめき、ソウルイーターから距離をとる。
彼女のエナジードレインを恐れてのことだろうが、こういうの見るとやっぱり腹が立つな。
後でお仕置きも含めてたっぷりと調教しておこう。

「・・・ひさしぶりですね、サルスベリ。
 あなたが一児の母になるとは思ってもみませんでしたよ」

ん?コイツら知り合いなのか?
その生態ゆえに人付き合いを避けていたはずなのに。
疑問が顔に出ていたのか、ソウルイーターはオレが聞くより早くその説明をしてくれた。

「彼女は昔、希少種である私を調べるために下層に来たことがあるのですよ。
 あまりにしつこいので、ちょっとキツめにエネルギーを吸って、追っ払いましたけど」
「あぁ、あの時は死ぬかと思いましたよ。
 その生態を治すチャンスだったのに、もったいないことをしましたね」
「・・・まだ吸われ足りないんですか?」

ソウルイーターに剣呑な光が宿ったのを見たサルスベリは、とんでもないとばかりに首を振って否定する。
マッドなのは知っていたが、いったい何をやらかしたんだ、オマエ。
ああ、殺気を出すからギャラリーとの距離がさらに広がってるし。
素直に謝罪して殺伐とした挨拶と済ませたサルスベリは、再び話題を元に戻した。

「それで?周囲を気遣って下層にいたあなたが、いったい何の用です?」

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