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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 30


「ナナリ、その女は?確か反対派の兵士であったはずでは?」
「ああ、これは戦利品です。ラグさまへのおみやげですよ。
 ・・・もしやテス様も反対派の連中を片付けに?」
「・・・ああ。たった今、精鋭ごとサークを片付けたところだ。
 まだ息のあるのがいるようだが、すぐに死ぬだろう」

大したことのないように言うテスに、ナナリは頼もしさを感じる反面、その強さに恐怖を感じずにはいられなかった。
『凶将』サークと言えば、魔物のみならず人間にまで恐れられた歴戦の強者である。
仲間内からも恐れられていた、そのサークを倒してしまうとは・・・!
自分では到底できないであろう芸当に、ナナリは『鉄壁』テスの評価を改めざるを得なかった。
・・・だが、評価を改めるのは彼女だけではない。

・・・カン・・・ッ、

「「っ!?」」

突如隣の壁から鈍い衝撃音が響いてきた。
隣の部屋・・・それはサークを生き埋めにした、あの大広間!

「!?」
「ばっ・・・バカなっ!?あの質量の砂でっ・・・!?」

さすがのテスも、予想外の事態にその表情を崩す。
今、大広間は砂で埋め尽くされているはずだ。
大量の砂は隙間なく中にいる連中を拘束し、身動きできないはずなのに・・・!
だが信じられない事実を現実であることを伝えるかのように、再び鈍い衝撃音が響いてくる。

ドカンッ・・・ドカンッ・・・ドカンッ・・・!

「・・・っ!逃げるぞ、ナナリっ!」
「え?!」
「この壁を壊されたら、中から大量の砂があふれてくる!
 それに巻き込まれれば今度はこっちが生き埋めになるぞッ!!」
「は・・・はいッ!」

その間も音は大きく鳴り響く。
すでに壁にはヒビが入り、今にも破壊されそうだ。
2人(+α)は巻き添えはゴメンとあわててその場から脱出する。
その迷わぬ判断が彼女たちの命を救った。

ドカンッ・・・ドカンッ・・・ドカァンッ!!

その瞬間、壁は破壊され、中から大量の砂があふれ出す。
砂にまぎれて生き埋めにされた何人かの兵士たちも、一緒に排出される。
だがさすがに脱出は無理だったのか、皆一様に気を失っている。
・・・と言うことは・・・。

ドザアァァアァァ・・・!

流れ出てくる大量の砂の中から、魔王反対派最強最悪の敵が、ついにその姿を現した!

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