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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 280

・・・後はみなまで言わなくてもわかるだろう。
乳房にうずもれて死ぬのは男の本懐だと思っていたけど、とんだ間違いだった。
もしあれで殺されては死んでも死にきれない。
笑い話にされるのも嫌だが、あれを好き勝手にできないと思うとものすごい無念だ。
今度からは2度と女の乳房で気絶しまいと心に誓う。
まったくくだらないことで死に掛けてしまったが、そのおかげでソウルイーターの性格や、彼女が何か隠していることなど、それなりの収穫があった。
さて、それではいよいよ彼女の口から事の真相を語ってもらおうかな?
オレはそんなことを考えながら、視界をふさぐソウルイーターの魔乳を持ち上げた。
突然の快感に、ソウルイーターは服を白く汚しながらかわいい悲鳴を上げた。

「ふあンッ!?」
「・・・よっ。悪いな、何度も迷惑かけて」
「わ、私こそごめんなさい。
 その・・・体型が変わっちゃったことも考えずに抱きしめちゃって・・・」
「いい、いい。気にすんな。
 大きくしたのはオレだし、今度から気をつければ住むことだからな。
 それより・・・教えてくれねえか?
 なんでおまえはそんなにオレが『外区』に行くことを止めたいんだ?」

その言葉にソウルイーターは言うべきか、わずかに悩んだ。
しかしもはや隠すことはできないと悟ったのか、ゆっくりとその重い口を開いてくれた。

「・・・あなたは今、この迷宮がどんな状態にあるか、知ってる?」
「・・・いや」

その言葉に今さらながらに自分の無知さに気づいた。
そう言えば、オレはカグラたちから、自分が人工的に作られた魔王であること、それが魔物でも禁忌とされている行為であること。
そしてこの迷宮には女しかいないこと以外、何も知らない。
でも、それがオレを『外区』に行かせたくないことと、何の関係があるんだ?

「『外区』はね、この愚者の迷宮の激戦区にして今も続く人間との戦いの最前線。
 数ある魔物の中でも猛者の中の猛者しか入れない危険地帯なのよ」
「人間・・・?おいおい、ちょっと待ってくれよ。
 まだアンタらは人間と戦ってんのか?」

その言葉にオレは驚いた。
そりゃ人間を警戒しているくらいのことは想像していたが・・・。
まさか魔王がいなくなった、この無駄なまでにデカい迷宮に人間が今も来るなんて思いもしなかった。
だいたい、人間は何のためにここに来てるんだ?
そこまでして魔物を殺したいのか?
んなことでせんでも、入り口さえ押さえればそれだけで十分だろうに。
そんなオレの考えをよそに、ソウルイーターは話を続ける。

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