モンスターハーレム 第2章 28
「し、信じられるかっ!貴様の『遊び』のために、何人殺してきたと思ってるんだ!?
それも人間のみならず、同胞である我ら魔物までっ・・・!」
オルゾスの言葉にオレとサルモネラは思わず息を飲む。
ゲームの最中に遊びで何人か殺したみたいなことを言っていたが、まさか仲間にまで手をかけていたとは・・・!
するとキュリエルは痛いところを突かれたとばかりに、バツが悪そうに頬をかく。
「ま・・・まぁ、アレについては悪かったと思ってるわよ。
でもラグっちについては大丈夫よ。さっき本気でHしたけどピンピンしてるし」
「・・・ッ!?」
「ど・・・どういうことだ、ラグ!?私たちというものがありながら、また新しい女に手を出すとはっ!?」
「あだっ!?あだだだだっ!?ちょっ、サルモネラっ!?
力っ!力入りすぎっ!?」
キュリエルの爆弾発言に反応したオルゾスはオレの首を絞めながら詰め寄り、サルモネラは怪力でオレを万力のように締め付ける。
い、いろいろツッコたいところはあるのだが、このままではマジで2人に殺されかねんっ!?
「まぁ、私と本気でHして生きてるヒトなんて初めてだからね。
そんな貴重なヒトを簡単に殺したりするわけないでしょ?」
「「・・・・・・ッ、」」
オレの必死の叫びとキュリエルの言葉に、2人はしぶしぶとオレから離れた。
あ、危なかった。あのままやられてたらマジで昇天するとこだった・・・!
命のありがたみを実感しているオレをよそに、オルゾスたちは話を続ける。
「・・・要するに、地震の原因を調べてほしければもう一度ラグとSEXさせろと言いたいのか?」
「ん〜、それもそれでいいんだけどね。
私の要求はもっと簡単なことだよ」
そしてキュリエルはその要求を突きつけた。
それは今後のオレの人生に関わる、重要なものだった。
「簡単なこと??」
一体何を言い出すつもりだコイツは。
オレが心の中で身構えると彼女は威儀を正して、言ってのけたのだ。
「何。簡単なことだ。私を、貴殿の妻として、貴殿と添い遂げさせてもらいたい!」
『『な、なんだってー!!!!』』
みんなの驚愕の声が重なる。
オレもプロポーズされたのにはさすがに驚いて、一瞬固まってしまった。
さらにキュリエルの爆弾発言は続く。
「私と本気でHして生きてるなんて、男、いや、真の漢だよ。マジで尊敬しちゃう。だから、結婚して♪」