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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 255


「さあ、ラグ、どうしてこの狭霧吉野以外の女を抱く?」
とは狭霧。
言いながら鞘に収めたままの斬奸刀でオレの腹を突いてくる。

「実験体の分際でとんでもないことをしてくれたな。魔族唯一のオスとガチで殺し合いだと?万一ラグが死んだらどう責任取るつもりだった?今度は脳を徹底的に解体分析してやろうか?」
手術用のメスでローの首元の傷口をつつきながら、キレた事を言い放つのはサルスベリだ。

オレもローもさっきの激闘で力の大半を使いきっていて、ローは眼は激怒しているが封身解放はできないようだ。

ただ、アンジェラ達3人は嬉しそうな幸せそうな顔で腹をなでている。
サルスベリの診察で、妊娠が確認されたからだ。

畜生、こいつら、オレはあまりそのつもりはないとは言え仮にも魔王なんだぞ。何故拷問なんかしやがる。
ミミやロカやサークも集まってきて、妙な雰囲気になっている。
だからオレは言い放ってやった。
「なあロー、こんな無駄な拷問裁判食らう義理なんかあると思うか?」
「何を聞く。問答するまでも無くそんな義理は無い!!」
よし。ならばこんなクソ裁判、ぶち壊してやる。
オレは女殺し系の能力を発動して、フェロモンの散布を始めた。
同時に、手と脚にエネルギーを集めて赤熱させる。

「ううっ?!」
「何をする?!」
「ラグ?!」

よし、フェロモンで女たちがふらつきだした。
皆が驚きだしたその時、赤熱したオレの手と脚が、拘束を焼き切った!
そのまま素早く、オレはローの拘束も焼き切ってやる。
だが。

「その程度のことを私たちが予測してないとでも思うのか?」

オルゾス・狭霧・サークの3人がすばやくオレらの背後に回る。
あれ?今のオレって魔王状態の無敵モードじゃなかったの?
あまりに簡単に背後を取られたことに、オレは思わずそんなバカなことを考えた。

「「「おまえと付き合っていれば、おまえの考えていることくらい、すぐに見当がつくわッ!?」」」

そんなオレの思考がただもれだったのだろう。
3人はそう言うと鞘つきの剣や刀、拳や蹴りなどでオレとローをボコボコにした。
それはもうオレが『死ぬんじゃないか?』と本気で思うくらいに。
シュアナに押さえられながらもオレを助けようとするミミや、念願の子供を妊娠したアンジェラたちの助けがなかったら本当に殺されてたかもしれない。
新しい女を囲うのはいいが、そのフォローもしっかりしないと命に関わると身にしみて実感した出来事だった。

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