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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 254

「覚えておけ、ラグ。魔物の雄はな、支配されてはいけない。全てを護り、全てを従え、快楽をも支配してからこそ、『王の器』だ」

彼女は少し哀しげな瞳をして、

「だからさ、目を覚ませよラグ。お前の従者が自慢する、魔物の救世主に」

魔力を込めた左手を掲げて、

「護ってくれよ……オレが護れなかった皆を。
……あの方の願いを、今度こそ」


それを、

「だからよ、
お前を慕うそこの雌を、守ってやれよ!!!」

空に放り投げた。


「豪炎の雨(フレイムレイン)!!!!!」

その直後、紅の豪雨が鳴り響いた。

ドガガガァン・・・ッ!!!!

その直後、オレたちのいる部屋を中心に、その周辺が大きく揺れた。
揺れが治まる頃、そこには何ともすさまじい状況が展開されていた。
精液と血、そして焼け焦げた部屋のにおい。
水たまりならぬ精液だまりでぐったりして動けない、全裸のアンジェラ・オリオール・ラムレーネ。
地面に半ば埋め込まれるようにめり込んだオレ。
同じく壁にめり込みながら、しゅうしゅうと黒煙を噴き出させるロー。
そしてどこから割り込んできたのか、息を荒くしながら、赤く染まった拳を地面にめり込んだオレに突き立てるオルゾス。

「ハアッ、ハアッ、ハアッ・・・!な、何をやっとるんだ、貴様らは!
 毎回毎回会うたびに破壊活動をして・・・この迷宮をブチ壊す気か!?」

おそらくローが技を出す直前に乱入してきたであろう。
オルゾスは最悪の事態を避けられた安堵感と、3人に抜け駆けされ、あまつさえまた新しい女に手を出した怒りにそう怒鳴らずにはいられなかったのであった。
・・・しかし、気持ちはわからんでもないが、いくらなんでもこれはやりすぎなんじゃないか?
オレは薄れ行く意識の中、そう思わずにはいられなかった。
だが怒れる乙女(ああ、もう処女じゃないんだっけ)の心は治まらない。
オレとローは気絶することすら許されず、すぐさま裁判(という名の拷問)にかけられることとなった。

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