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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 252

ごごごごご・・・・

そんな背景音を奏でつつ、ローが憤怒の表情で立ち上がってくる。
股間からは金色の精液が一筋、流れている。

「よくも滅茶苦茶にやってくれたな・・・・」

恐ろしく低い声でローが怒りの言葉を発する。
だがオレとて禁忌の魔王。
この程度で怖気づくくらいならローを殺滅する。
ローの憤怒に反応してオレの精神も高揚し、魔王に逆らう不遜の輩を討ち果たすべく殺意が滾る。
腹に力を込め、怒声を放つ。

『ふざけるな失敗作が!!魔王たるオレに逆らうとは何事かぁ!!!!!!!!』

ビリビリビリビリ・・・
周囲の空間そのものがオレの怒りの衝撃に揺れる。
並みの魔物相手ならこの一声で揉め事でも何でもカタが着くほどの叫びだ。
「うっ!」
流石のローも驚いて1歩後ずさる。
だが、ローもさるもの。オレの逆鱗に触れても、屈する気配までは無い。
オレは叫んだ直後、両拳のデビルズクローを出す。

『誰を相手にしていると思っている? 我こそは魔王ラグ!! 不遜なる貴様の命、この場で魂ごと食いつくしてやる!!』

『なめるなあ!竜種たるこのロー、魔王だからと言ってやすやすと屈すると思うか!!』

どちらも、空間そのものを振動崩壊させんばかりの迫力あふれる怒声を叩きつけ合う。
そして、先に動き出したのはローだった。
「りゃああ!!」
いきなり封身解放してドラゴンの姿になると、轟炎を吐きつけてきた。
「その程度!」
オレは腰をかがめてダッシュすると、両拳のデビルズクローを突きだして前方へジャンプ!
肉体の縦軸を水平に倒してそのまま縦軸を軸に全力でスピンしながら水平飛行でローの首元を狙う。
ブジュブジュッ!!!
「オオオ!!」
オレのデビルズクロー・スピンがローの首元に穴をあけ、深々とえぐり抜いてゆく。
ローの鱗が、肉が、血液が、辺りに飛び散り、迸る。
しかしそこはドラゴンの鱗。硬度を持つそれのおかげで爪は半分程度しか沈まず、途中で勢いが殺がれた。
勢いの止まったオレをローは巨大な右手で掴み上げ、地面に叩きつける。
「ぐっ…」
オレは顔をしかめるがそれも一瞬。直ぐに体を起こし、体制を整える。
けど俺の視界に映ったのは目の前で極炎を吐き出さんとする巨大な口であった。

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