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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 26





――『それ』に、気が付いた。


その刹那――


――――――ゴゴンッ!!!


壁が、大地が、揺れた。
テスの能力を一度見たナナリは瞬時に察知。これはテスの能力の一つ。
足元が砂になりはじめ、慌てて天井を見ると………


「――っ!!あれかっ!!」
天井に絡み付く細い蔦が見えた。


「き、貴様!!何をした?!」

シュアナは砂に足を取られながらも吠える。

「私は何も。……そうだな」


ジタバタと足掻くシュアナを見つめて、ナナリは一言。


「先ほどの言葉、訂正してもらおう」
「な、何を?!」



ナナリはあえてシュアナに近づき、耳元で囁く。

「私たちは家畜ではない。誇り高き僕(しもべ)だ。私も……オルゾス様もな」
「なっ……ぁが……」

シュアナがその言葉を理解するより早く、ナナリの拳がシュアナの鳩尾に現れる。油断していたのか、その体格のためか。
実にあっさりと気を失う。くたりと身をナナリに任せて、捕虜が一名できた。

さて、ここも危ない。

ナナリはシュアナを抱えると最初に出来た氷柱に飛び乗り、さらに上に跳躍。
落ちる前に細い蔦を掴んだ………。


―――――※―――――


崩落が落ち着くのを見極め、ナナリはようやく広間に降り立つ。


「さて、ラグ様はどっちだったかな……?」


崩壊し、方角がまったくわからなくなったナナリは思案をはじめた………。

――――

同時刻、肝心のオレは何していたかというと。

「ちょっとぉ〜、離れなさいよぉ。独り占めはよくないわよぉ?」
「・・・・・・ッ!?(///)」
「だっ・・・誰が独り占めなんぞしているか、この売女(ばいた)っ!?
 わ・・・私はただ、貴様がコイツに変なことをしないか見張っているだけだっ!」
「つーか、おまえらも離れろ。サルモネラ、あんま強く抱きしめんな。
 お前のバカ力で死ぬ。それにさっきの地震のこともあるし」

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