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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 243

それはまるで麻薬だった。もうやめないとヤバいとわかっているのに、少しするとまた性欲がたまって犯したくなる。
目をそらしても、頭を壁に打ち付けても、何をしても我慢できない。
意識はあるのだが、まだ身体のコントロールがうまく行かないのだ。
このままではコイツらをヤリ殺してしまうんじゃ・・・?
そんな怖い考えが頭をよぎったそのときだ。
思わぬ天の助けがここにやってきたのだ。

「へへっ・・・見つけたぜ、ラグぅ・・・♪」
「・・・!ロー・・・!」

声がした扉に顔を向けると、そこにはオレと死闘を繰り広げたあのローが立っていた。
不死身と錯覚するほどのタフネスが売りのローであるが、オレとの戦いで受けたダメージは深刻だったらしい。
全身に包帯やら手当てが施されており、身体を壁に預けている。

「・・・しぶといな。まだオレと殺し合いたいってのか?」
「それも悪くねーんだけどな。
 時間もねえから『もう1つの用事』のほうを先に済ませたいんだわ」

そう言えばローのヤツ、戦うのとは別の用件があるとか、そんなことを言ってたっけ。
するとローは明らかに無理をした笑顔を浮かべた。

「そ。おまえにオレを女に戻すだけの実力があるかってこと」

その言葉にオレは一瞬訳がわからなかった。
だってローは最初から女で、オレにかかればどんな女だって発情する・・・のに・・・?
そこまで考えてオレはようやく彼女の異変に気がついた。

「おまえ・・・なんで、平気なんだ?」

今、この部屋にはオレの発した特濃フェロモンが満たされ、とんでもないことになっている。
その中にいたアンジェラたち3人は、強制的に発情し、何もせずとも絶頂・排卵してしまっていた。
このときのオレはさすがに自分に起きた変化を全部把握していたわけではないが、少なくともアンジェラたちのようにならないのはおかしなことだとわかっていた。
なぜ、コイツはこの状況で平気でいられるんだ?
その質問の意味がわかっているのだろう。ローは笑顔を崩すことなく答えた。

「別に効いてないってわけじゃないさ。
 ただオレはちょっとばかし事情があってね。
 今回はそのためにベッドを抜け出してやってきたのさ」
「・・・話してみろ」

オレは警戒を解くことなく、ローの言う『事情』と『用事』の説明を求めた。

「・・・アンタ、自分の出生のことは知ってるかい?」
「ああ。オレはカグラが強引に魔物の禁忌を犯して作られた、人造生命体ってことくらいはな」

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