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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 231

ああ、なんでオレの身体はこの期に及んで動かんのだ!?
こんなかわいい笑顔を見せられて、黙っていろと言うのか!?
オレの息子はこんなにも元気だと訴えているのに!!
血の涙を流しそうな勢いで、いまだ回復しない自分の身体を恨めしく思っていたそのときだった。

ガチャッ。

「ラムレーネ〜?ラグ様のご容態はどぉ?・・・って!?」
「え、ええっ!?ええぇぇ〜〜〜ッ!?」

突然やってきたアンジェラとオリオールがラムレーネにご奉仕されている現場に踏み込んできたのだ!
2人とも両目を見開いて驚き、オリオールに至っては声まで上げてしまう始末。
そしてその声を聞きつけた面々が、それを黙っているはずがなかった。

「どうした、オリオール!?いきなり大声を上げて!
 ラグ様に何かあったのか!?」

ドアの向こうから物々しい足音とともに聞き覚えのある声が聞こえてきた。
この時点ですでに死亡フラグが立っているかもしれないってのに、ここでさらに大勢の連中に見られたら、ホントに殺されてしまうかもしれんっ・・・!
ラムレーネもそれを感じたらしく、顔を真っ青にさせて事の次第を見守っていた・・・が。
ここで予想外のことが起こった。
何を思ったか、あわあわと声にならない声を上げようとしているオリオールの口をアンジェラがふさいだのだ。

「むぐっ!?」
「ご、ごめんなさい?
 オリオールったらラグ様のあまりにひどいお姿を見て、驚いちゃったみたいなのよ」
「・・・そうなのか?ラグ様が無理をしようとしてたとか、そういうことじゃないのか?」
「大丈夫よ。それよりそっちこそロー様の様子を見張ってて?
 また復活されたら何するかわからないから」
「・・・わかった。何かあったらすぐに言えよ」

すみません、もうナニが起こってたりするんです。
声をかけた相手はまだ疑わしげな様子だったが、ローの名前を出されてしぶしぶこちらに来るのをあきらめたようだった。
・・・それにしてもローのヤツもここにいたのか。
考えてみればここがどこかもわかんねえままだったな。
オレはこの期に及んでのんきなことを考えながら、アンジェラたち2人の様子を静かに見続けた。
2人・・・正確にはアンジェラは無言で部屋のドアを閉め、誰もここに来る気配がないことを確認すると、オリオールに声を出さないように注意を促してから、彼女を解放した。
彼女の一挙手一投足に、オレとラムレーネは黙ってその様子をうかがうしかない。
そしてついにアンジェラが、ゆっくりと本題を切り出した。

「・・・おとなしそうな顔してずいぶんと大胆なことしてくれるじゃない、ラムレーネ?」
「い、いえっ、こここれは違うのよ、アンジェラっ!?
 こ、これは治療なのっ!アンジェラも私の能力は知っているでしょ!?」

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