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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 24


―待てよ。その声は、『ラグ様』と言った。
慌てて声を上げようとして――トスッ――声にならない。


ふと見れば、喉から生える赤い刃。隣を見れば、額から刃が生えたゴブリンの少女。

リザードマンの少女は何かを言おうとして………

―………こふっ―

血を吐いた。




赤く染まる刃を二振り。
ナナリは闇に立つ。

黒装束のダークエルフは。
主(あるじ)に仕える前は暗殺者(アサシン)。
魔法も使えるが、本来は近接戦闘能力も優れた魔物なのがダークエルフなのだ。


「……テス将軍も無茶をなさる。孤軍奮闘とはこのことだな」

抜け駆けをした身内を心配して来て見れば、たった一人で戦いを挑むとは。これがラグ様に知られればどう思うだろうか…?

轟音が遠くで轟く。恐らく将軍同士の衝突だろう。

「……さて、私も始めようか」


ナナリは、目の前に武器をかざし切りかかってくる「敵」を見つめ、本能が目覚めるのを肌で感じていた。


一人目は一瞬だった。
ナナリはすれ違いざまに短刀を一閃。ゴブリンは喉を切り裂かれ倒れる。ナナリは止まらず、懐からダガーを三本取り出してそれぞれ違う方角に投躑。
当たったか判断する前に駆け出し、短刀で近くの剣士の腹部に突き刺すと、真横に切り裂いた。剣士を蹴り倒し今度は大きくジャンプして近くの石の祭壇に着地した。


……ここまで二秒足らず。ここに来てようやく、反対派は彼女が尋常ではない身体能力の持ち主だと気が付いた。

戦いとは、士気が大きく影響する。

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