PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 225
 227
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 227


「ぐッ・・・!?ギ・・・ッ、ガアァァァッ!!」

バチィンッ!

思わぬ反撃に最初悲鳴を上げるしかなかったローだったが、自分の生命の危機にローは死に物狂いで暴れ、無理やりオレの拘束を解いた。

「なっ・・・にぶッ!?」

まさかあの状態から脱出されると思っていなかったオレは、驚きのあまり完全に思考がストップした。
その一瞬の隙をローは見逃さなかった。
振り向きざまにオレの顔面にパンチを食らわせ、よろめいたところにさらにパンチの嵐をお見舞いする。
しかも全部顔面に向けて。
テクニックも何もない、力任せの単調な攻撃。
しかし力の使いきったオレに逃げる術などあるはずがない。
パンチの嵐をまともに食らってオレはその場に倒れこむ。
この時点でローの勝利は確定していたが、それでもローはオレを許さなかった。
馬乗りになってマウント・ポジションを取ると、再び顔面に執拗な攻撃を加えた。
鼻が折れて歯が砕ける。
あまりの攻撃の激しさに出血が止まらず、打撃音に水っぽいものが入ってくる。
気絶しても殴られてたたき起こされる地獄の連鎖に、オレの身体はパンチに反応するだけの肉の塊と化していく。

「はあッ・・・!はあッ・・・!はあぁッ・・・!!」

そしてオレが最後に見たものは。
荒い息をつかせ、血走った目で最後の一撃を振り下ろそうとする、怒れる竜人姫の姿であった。
憤怒の表情で大きくふりかぶってオレに鉄槌が下るその瞬間!
オレの視界が閃光で満たされた!!
「ぎゃおお!!!」
うがああ!!!
言葉にならない痛みがオレの顎を占拠した。
「オオ・・・」
しゅーっ・・・・・
何か液体がオレにかかる。
何とかそれを見てみると、そこには、首の血管をいくつもちぎられたローが、俺に返り血を浴びせつつ動けなくなっていた。

「・・・・・」
言葉が出せない。いや、話すことが出来ない。
何しろオレは顔面がボロボロになったままで強引に、眼からはレーザーアイを。口からはエネルギー球を全力で撃ったのだ。
零距離射撃でローの首を同時射撃したはいいが、エネルギーを貯めるために殴られてボロボロになって耐えていたから顎が限界に達して吹っ飛んでしまった。上の歯もほとんどが脱落しているし、眼も痛くてちかちかする。

そしてローは、首から大量の血をオレに浴びせながら、オレの上で後ろに倒れ、意識を失った。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す