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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 221

辛抱できなくなったオレは、オルゾスの警告を無視してその口を開いた。

「ロー、は・・・?」
「・・・ッ!?」

するとオルゾスは明らかに表情をこわばらせた。
ついに来たか。彼女はそう言っていたようだった。ま、まさか・・・?
オルゾスは言うべきか否か迷っていたようだったが、やがて意を決してローのことを話し始めた。
勝負の決着の行方も含めて。

「ロー様は・・・おまえが先に気絶したその後に倒れられた。
 たぶん、おまえに勝ったことで緊張の糸が切れたんだろう。
 今はサークが別の場所で手当てをしているはずだ。
 今、あの方をおまえと一緒にさせるのは危ないとか言って、どこかに運んでいってしまったからな」
「・・・ッ!!」

だがオレはオルゾスの言葉の大半は聞いていなかった。
敗北したという、その事実にオレは大きな衝撃を受けていたからだ。
ほとんど引き分けのような内容だったかもしれないが、負けは負けだ。
オレが気絶したのを確認してから倒れたのが何よりの証拠。
もし勝利条件が相手を殺すことだったら、アイツは確実にオレを殺していただろう。
それをしなかったのは慈悲のつもりか、何らかの理由があったのか・・・。
どちらにしろ、オレはローに負けた挙句に命を見逃されたという事実に、屈辱と無力感を感じずにはいられなかった。

バキバキバキィッ!

「「「!?」」」

そんな時だった。遠くから木がへし折れるような音が聞こえてきた。
それにわずかに遅れ、黒い影がオレたちの前に転がってきた。
その黒い影を見てオレたちは思わず声を上げた。

「「「サークッ!?」」」
「う・・・くっ!?」

そう。それはローを別の場所で手当てしていたであろうサークだった。
誰かと戦っていたのか、全身血まみれの傷だらけだ。
幸い意識はあったらしく、すぐさま立ち上がってすっ飛んできたあたりをにらみつける。
彼女ほどの実力者をここまでできるなんて、一体誰だ・・・!?
そしてサークを傷つけた張本人が、ついに姿を現した。

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