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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 219

ローが悲鳴を上げるそばで、オレの身体からいきなり痛みが消えた。
といっても電気が止まったわけじゃない。
頭の中で電球が1つ燈る感覚がして、ふいにオレの身体を流れる電気を自在に操作できるようになったのだ。
そう、オレは電気を自在に使いこなす能力に開眼したのだ!!
「ハハハ・・・・食らえ!!」
バリバリバリバリ・・・・・・・・
シュアナの電気結界だけでなくオレから流される電撃で、ローはさらなる苦痛に呻き苦しむ!
だが相手は腐ってもドラゴン。
そう簡単にやられてくれるはずもなかった。
激痛の中、ローは鋭い目つきでオレをにらむと、オレの頭を両手でがっちりと挟み込んだ。

「!?」
「グッ・・・ギッ・・・ガアアアァァッ!?」

何のつもりだ。そういうより先に、ローはオレの身体に大量の魔力を注ぎ込んだ。
魔物娘たちとHして魔力を水増しさせたときとは違う。
いかなる技術か、ローは注ぎ込んだ魔力をそのまま電撃に変換させるように送り込んでいるのだ。
しかしそんなことをすれば自分にかかる負担が大きくなるだけのはず・・・?
そう思ったその時、身体に妙な違和感が走った。
次の瞬間、それは激痛となってオレの全身を駆け巡った!

「ぐああぁッ!?な、んで・・・ッ!?電気っ、はぁッ!!
 もう効かないっ、はず・・・ッ!?」

このときオレはある勘違いをしていた。
確かに電気を操る力に開眼したオレは、電気に対して耐性がついた。
しかし耐性がついたということは効きにくいのであって、まったく効果がないというわけではないのだ。
ローはそれを利用し、オレに限界以上の電撃を放出させて自己崩壊を起こさせたのだ。
しかもオレの放電に反応した結界が、異物であるオレを弾き返そうとさらなる力を出すことまで見越して。
肉が焼け、血管が弾ける。身体の中から焼かれる激痛に、オレの意識はどうにかなりそうだ。
だがここで意識を失えば、間違いなく死んでしまう。
それならいっそとばかりに、オレは最大出力で魔力を放射した。

バヂィッ!!!!

花火のような閃光の中。
オレは背後の結界が砕ける感触と驚愕に目を見開かせる半分生焼け状態のローの顔だった。

(ざまあ・・・み・・・ろ・・・)

すべての力を出し尽くし、出涸らしとなったオレは満足そうに微笑みながら意識を闇の底に沈めていった。

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