PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 209
 211
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 211

こういうとき、サルスベリのようなタイプなら言葉巧みに聞き出せるんだろうが、あいにくオレはそんな口がうまいタイプじゃない。
どっちかというとここにいるオルゾスやサークみたいに、口より先に手が出るタイプだ。
たぶんこの女も同じタイプだろう。
オレは思い切ってストレートに聞いてみることにした。

「・・・で?何が目的でオレに会いに来た?
 アンタも反対派と同じで、人工的に作られた存在が許せないってクチかい?」
「んん?心外だねぇ。オレがそんなタイプに見えるかい?」
「いや。今まで外区で暴れていた異名持ちが、わざわざオレに会いに来る理由なんて、他に思いつかなかったんでな」

一応『オレと子作りしに来た』って選択肢もないわけではないが。
さすがに命のやり取りから帰ってきたばかりの女に、その選択肢はないだろう。
するとローはかっかと笑って意外なことを口にした。

「謙虚だねぇ?オレがアンタに抱かれに来たとか、思わなかったのかい?」
「・・・そうなのか?」
「ま、それも目的のひとつなんだけどね。
 正確に言うなら、アンタって人間・・・いや魔物かね?
 とにかくそれを見に来たのさ」
「なるほどね」

要するに純粋に興味目的でやってきたってわけか。
異名持ちがそんな目的で会いに来られるとは思いもしなかった。
・・・ということは。

「まぁそんなわけで。まずはアンタのケンカやアッチの腕前ってヤツを見せてほしいんだけど?」
「「「「・・・!」」」」

やはりそう来るか。その言葉に周囲の空気が急激に緊張していく。
さて断ってもいいんだけど、さてどうしたもんかね?
オレはしばし物思いにふけると、回答を出した。

「・・・ここは居住区だし、今はいろいろ片付けたい用件があるんでね。
 できれば後回しにさせてもらえないか?」
「おいおい、こっちは苦労してここまで来たんだ。
 そう邪険にするこたぁねえんじゃねえか?
 退屈はさせねえからよ。少しくらい遊ぼう・・・ぜっ!?」
「・・・!?ガッ!?」

そう言いながらローが何かを弾くような動作を見せた。
一体何のつもりか。
そう思った次の瞬間、オレのどてっ腹にものすごい衝撃が走った。
ローが指弾でオレの腹を撃ったのだ。
放ったものは親指くらいの小さいもののはずなのに、ハンマーで腹をたたかれたような衝撃だ。
オレは思わぬ攻撃にその場にはいつくばり、たまらず胃の中のモンを吐き出した。

「て、テメエっ・・・!?」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す