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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 208

オレがぶつかったときのやわらかい感触を思い出しつつぶつかった先を見てみると。
木々や草の隙間からいいスタイルが鎧ごしに見えた。
それを見たオレはすぐさまある人物を思い出す。

(オルゾスたち・・・か)

そう言えば彼女らとはここの入り口ではぐれて以来、ずっと放置してたからなー。
待ちきれなくなって探しに来たか。
きっと怒っているだろうから、言い訳の1つでも考えとかないとな。
そんなことを考えながら、2つの繭(inミミ&ミルフェ)を抱えて外に出ると。
オレの予想を大きく裏切る光景がそこに広がっていた。

「ラグ!?おまえ、やっぱりここに来ていたのか!?」
「ラグっ!貴様、私たちを放って一体何して・・・っ!」
「へ?狭霧?オルゾス?」

オレとぶつかった女性は狭霧でもオルゾスでもない、まったくの別人で。
当の本人たちは、オレがほうけているにもかかわらず、さっそくHしてたかどうかの尋問を開始していた。
つーか。何でおまえら以外の兵士がここにいんのよ?
オレは事情を聞こうと口を開きかけたそのときだ。
オレののど元に冷たい空気をまとった鋭い爪が突きつけられていた。
一体どこのどいつだ、こんな危ないことするヤツ・・・は?
そこにいたのは1人の修羅だった。
『よけいなことを言えば殺す。うそをついても殺す』という問答無用の殺気が、びしばしと感じられる。

「シュアナっ!?」
「き、貴様ッ!?いったい何のつもりだ!?」
「黙れッ!よけいなことをすれば、この男の首が両断されるものと思えッ!」

オルゾスと狭霧が怒声を上げるも、シュアナの一喝に動きを封じられる。
な、何?何なの?オレ、このヒトにこんなことされる覚えないんですけど!?
隣にいたローは少々驚きながらも、突然のこの状況を見守るばかりだし、その隣にいる見たこともないクモ系のモンスター女は状況についていくことさえできないでいた。
緊迫する空気の中、シュアナは相変わらずの殺気を放ちながら、ゆっくりと言葉をつむいだ。

「・・・ミミ様は、どこだ!?」
(・・・ミミ『様』?)

シュアナの言葉にオレ以外の全員が反応する。
一歩間違えれば即死のこんな状況でなければ、オレだって不思議に思っただろう。
しかしそれどころでないオレは、自らを守るべく、あわてて彼女の質問に答えた。

「こ、これだよ、これ!!ミミならこの繭の中に入ってるって!
 よく見ればわかるだろ?!」
「・・・。―――ッ!?」

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