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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 207


「あはは、それは無理ですよぉ〜。
 今のこの身体じゃあ、何が起こるかわかりませんもん」
「く・・・!」

その言葉にオレは彼女を止められないことを悟る。
オレにもわかっていたのだ。今の彼女に何が起こっているかなんて。
ただその結果、彼女が生きて成虫(大人)となるかなんてわからない。
オレは何の考えなしに彼女を犯した自分を殴りたい心境だった。
なのに彼女は怒るでもなく。ただ楽しそうに笑うだけだった。

「ま、寝てる間とは言え、いろいろお世話になったわけですしね〜・・・。
 大人になれたら、お礼参りに会いに行きますよ。
 あんた、なかなかおもしろそうな人みたいですから」
「・・・約束だぞ?!もしうっかり死んだりしてみろ、墓場まで行って屍姦しちゃるからな!?」
「あはは、覚えときます。それじゃ・・・またお会い・・・」

しましょう。そう言おうとしたフォリンの人影は砕け。
一瞬遅れて白い糸が完全に中の様子を見えないようにした。
オレはその一瞬の光景に1回だけ歯軋りすると。
2つの繭を抱えて何が起こるかわからない巣からの脱出を試みた。
再会の約束はしている。それ以上彼女と話すことなんてなかった。

シュルシュルッ・・・ベチャッ!シュルルッ・・・!

オレは2人を抱えて道もない森の中を走り続けた。
背後から聞こえる繭の糸の音を背景にして。
正直ミルフェの道案内もなしに元来た道を帰れるとは思っていなかったが、それでも走った。
ソウルイーターにやる服の材料はすでに手に入れていたし、背後の音を聞く限りとてもゆっくり歩ける気分ではなかったのだ。
5分も走ると繭の音が徐々に小さくなり、やがて聞こえなくなったがそれでも走った。
この森を出るまで足を止めるつもりはなかった。
どこをどのくらい走っただろうか。
おそらく・・・いや絶対に来た道とは違うところを疾走していたオレは、ようやくゴールの光を目にしていた。
そしてオレがゴールである木漏れ日の中に飛び込んだその時。

「きゃあッ!?」
「うわッ!?」

オレは突然やわらかいものに弾かれ、森の中に戻されていた。
きゃあって・・・こんな深い森に入ろうとするヤツが他に誰かいたのか?

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