PiPi's World 投稿小説

モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 204
 206
の最後へ

モンスターハーレム 第2章 206

バランスを崩したオレは、そのまま繭の床に倒れる・・・はずだったが。

「へ?な、うわぁッ!?」

そこにあるべきはずの白糸の床はいつの間にか急斜面のスロープと化しており。
そこに倒れたオレはおもしろいようにごろごろ転がりながら落下して行った。
おいおい、ちょっと待てよ!?この勢いで行ったら、その辺の木に激突―――!?

ブヨンっ・・・!

「おわぅっ!?・・・ブッ!?」

激突するかと思われたその瞬間、オレの身体は柔らかいクッションのようなものに弾かれ、地面と情熱的なキスをした。
痛みに悶えつつ弾かれたところを見ると。
そこにはフォリンの糸が大量に巻きついた巨木が立っていた。
振り返れば上る前とはとても同じものとは思えないほど変形したフォリンの巣。
おそらく巣の変形も、木に激突しなかったのも彼女の仕業なのだろう。
やり方はともかく。
オレはフォリンにことの真意を問いただすべく、立ち上がったそのときだ。

「いっくよ〜っ!?」
「・・・は?」

緊張感のないフォリンの声とともに、フォリンのいる繭から白っぽい何かが2つ投げ出された。
一体何かと目を凝らすと。

「・・・いッ!?」

それはフォリンの吐き出した糸を巻きつけた、ミミとミルフェだった。
あ、あの野郎、いきなりなんてことしやがるッ!?
驚いたオレは、あわてて彼女たちを受け止めるべく、糸のスロープを転がる2人の繭の前に立ちふさがった。

「ぐっ・・・ぺッ!?」

いの一番に来たミミ入り繭玉は受け止められたが、そこを狙いすましたかのようにバウンドしたミルフェの繭玉がオレの顔に直撃した。
幸い女体と繭がクッションとなってくれたおかげで痛みは少ないが、痛いものは痛い。
つーか、ここ最近オレの扱いってひどくないか!?
オレは運命やら何やらにさんざん愚痴をこぼしながら、2つの繭を地面に下ろしてフォリンのいるであろう巣の中央を見上げた。
地上からは侵入不可能となった彼女の巣は、巨大な繭として形成し始め。
巣の中央でこちらの様子をうかがうフォリンの人影がうっすらと見えるだけだった。

「大丈夫でしたか〜!?」
「オレを突き飛ばし、人2人を投げ落としといて何が『大丈夫でした』だ!?
 ちょっとこっち降りて来いッ!?お仕置き代わりに1発犯しちゃる!!」

怒り心頭のオレに対し、フォリンは苦笑しながら答える。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す