モンスターハーレム 第2章 198
腰を動かしていてオレはあることに気付いた。
フォリンの体が、ほんのりと赤くなってきたのだ。
同時にオレの股間に快感がどんどん集まり・・・・・。
爆ぜた!
どぐどぐどぐどぐ・・・・・・。
「はああ〜。これが〜射精なんですねえ〜。」
ほほを赤く染めたミルフェが、相変わらずののんびり口調で言った。
確かにオレは絶頂の恍惚を味わっている。
どぐ・・どぐ・・
「あっ!ラグ様っ!」
ミミがフォリンを指さして叫ぶ。
フォリンを見ると、全身がさまざまな色に光りだしていた。
わけても翅のあるあたりは、まさに極彩色という感じだ。
直感的に、オレは射精を終えた男根を引き抜いて、1歩下がった。
ぴし・・・・・
背中が割れ、薄く白い幕のような皮かが開く。
フォリンが脱皮しているのだ。
「綺麗・・・・。」
「フォリンちゃん・・・・羽化できたんですねぇ〜。」
そこにいたのは、極彩色のステンドグラスのような羽をもち、エメラルドグリーンのサラサラ髪に同じ色の瞳、とってもきめ細かい真っ白な皮膚が、体内を巡る血液で薄く赤く染められた、無垢そうな可愛い顔立ちの娘さんだった。
・・・が。
「・・・あれ?」
「ん?どした、ミミ?」
「あ、いえ・・・ミルフェちゃんの羽に比べると、ずいぶん小さいなって・・・」
そこまで言われてオレもようやく気づいた。
確かに羽はあるのだが、背中からちょこんと出ているだけで、一向に大きくなる気配がない。
一体これはどういうことなのか?そういう種族なのかと考えをめぐらせていると。
――パチッ。
突然フォリンの目が開いたかと思うと、半年以上眠っていたとされる娘が起き上がったのだ。
彼女は寝ぼけ眼できょろきょろと辺りを見回し。
オレたちの存在に気づくと、無言・無表情でじっとこちらをにらみつける。
(ね、寝込みを襲ったことに怒っているのか?)
負い目のあるオレは、ドキドキしながら彼女の様子をうかがっていると。
「・・・にししっぽり」
「「「は?」」」
パタリ・・・
「Zzz・・・」
「え?え?」
「・・・また、寝ちゃったみたいですね〜」
謎の昆虫少女、フォリンは謎の言葉を残し、再び眠りについてしまった。
一体なんだったんだ、今のは?!
なまじ緊張していたオレは、思わずそう叫びたくなるのを何とか腹の中に飲み下すのだった。