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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 194


そう言って店の奥に行こうとするミルフェをオレはあわてて止める。
こんなポヤポヤした女がちゃんと材料取りに行けるのか、服をすぐ作れるってホントなのか、いろいろ突っ込みどころはあるが、まずこれだけは確認したいっ!

「何ですか〜?」
「お、おまえっ!服を作るのはいいが、代金とかはいらないのかっ!?」
「ん〜?いいですよぉ、代金なんて〜。服作りは私の趣味でやってるだけなんですし〜」

何という無欲さ。何というボランティア精神。
生まれて初めてオレを求めてこない存在に、オレはある種の感動すら覚えた。

「あ〜でも〜。魔王様は行く先々で女を犯して孕ませることが大好きなんですよね〜?
 じゃあ、服作りが終わったらたくさんHしましょう〜。
 すみません、私ったら気が利かなくて〜」

・・・前言撤回。っていうか、何だその間違いだらけの情報は。
オレは深いため息とともに、そんな感想を抱くのであった。まる。

――――

で。

「あのぉ〜。ホントにいいんですよ〜?家で待っていてもらっていても〜」
「ん〜ん、いいよ気にしないで。私たちが無理言ってついてきてるんだし」
「・・・つーか、おまえみたいなぽわぽわしたヤツに任せていたら、いつ帰ってくるかわからねえからな。
 それに他にどんなデマが広がっているか、聞き出すいいチャンスだし」
「あ〜、それはひどいです〜。私、そんなぽわぽわなんてしてません〜」
「どの口が言ってんだ、どの口が」

それから10分後。オレとミミは材料と取りに行くというミルフェと一緒にフォリンとかいう女のところへ向かっていた。
ミルフェは近いとか1人で大丈夫だとかいろいろ言って断ろうとしたが、無視した。
さっきも言ったが、こんな見るからに天然おっとり系の女に任せていたら一体いつ戻ってくるかわからない。
そもそも目的の品を取ってこれるかさえ疑わしい。
何より彼女の間違ったオレのイメージを払拭させたい。
・・・ったく、どこのどいつだ?人のことを性欲の化身みたく言いやがったバカは。
確かに数多くの女に手を出しているが、そのほとんどはその記憶すらないんだぞ!?
この調子だと他にどんな不名誉な噂を立てられているかわかったもんじゃない。
せめてコイツだけでもそのイメージを払拭しなければやってられない。
これはオレの男としてのプライドに関わる問題でもあった。
もっともオレを原因にした騒ぎが、すでにこの妖林区に起きているとは思いもしなかったが。

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