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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 180

……そんな話は初耳である。
いつの間にそんな噂が立っていたのだろうか(本当の話だけど)

「ま、それよりだ」
サークは会話を一旦区切ると、リザの隣を見つめた。
そこにはサークを睨むキノがいる。
「その子供、なんとかならんか?ラグの縁だからな、手は出したくない」
キノがサークを睨む理由は簡単だ。
パパを捕るな、と言う意味である(字は間違って無い)

「す、すみません。キノちゃん、ほら私の部屋に行こう?」

「むー。……わかった」
この場の居心地が悪いのか、不機嫌なキノは頷いた。
「リプト、私は部屋にいるから」と言うとリザはキノの手を引いてその場から急いで離れた。これ以上キノの機嫌が悪くなれば対処できなくなるからだ。

「さて、と。私はラグを探しに行く。誰か心当たりがある奴がいればいいが……」

「俺、知ってるぞ?」
リプトの真後ろから、声がした。リプトは飛び上がり、慌てて後ろを見るとそこには二人の女。

「ふん。これが『凶将』サークか?ずいぶんと腑抜けになったな」

一人は知っている。銀の髪を持つ魔物は少ないからだ。
元反対派、『氷帝』シュアナ。
もう一人は知らない。黒い長髪に高身長。すらっとした身体だが出るとこはしっかり自己主張している。
一言で言えば長身の美人だが、足元まで伸びる黒髪は後ろで無造作に束ねただけだなのが惜しい。

「……シュアナに……ロー様?!」

サークはその長髪の美人を見て驚いた。
何故ならその魔物は、有る意味でカグラと肩を並べるほどの魔物だからである。
『ロー』の名を聞いて、リプトはこの美人が誰だかが直ぐに判断できた。

「ロー様って………『竜人姫』の?!」

「あー、やめてくれ。確かに俺はローだけどそんな大層なモンじゃねーよ」
ひらひらと手をかざし、否定するがリプトにとって彼女は雲の上の存在に等しいのだ。


驚くな、と言うのが無理である。



『竜人姫』ロー。
竜人の生き残りで、魔王の妻の一人「レティア」の元腹心。レティアは大戦時に滅んでしまったが、ローは生き残った魔物をまとめ上げた一人である。

その力は強大で、カグラとも劣らないとの噂まである。カグラが魔王代行となった頃、ひっそりと愚者の迷宮の最深部に降りたのを最後に姿を見せなくなったが……。

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