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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 175


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「そう言えば、反対派のゴタゴタでよく知らなかったけど。
 内区に住んでるヤツらってどんな連中なんだ?」

オレはミミの先頭に道案内を受けながらオルゾスに説明を求める。
考えてみれば出会うヤツのほとんどはオレを殺しに来たヤツばかりで、ここに住んでいる連中と話したことはおろか、会ったこともない。

「この内区に住んでいるのは子供や武器や食糧の生産など、戦闘能力を持たないものやバックアップが向いているものが多く住んでいる。
 住人たちはその属性ごとに自分たちに合わせたコミューン(居住区)を作っているのが特徴だな」
「属性ごと?」

聴きなれない言葉にオレは思わず聞き返す。
するとオルゾスは『はあ〜っ』とそれはそれは深いため息をついて説明してくださった。

「おまえな。人魚が陸の上で快適に過ごせると思うのか?」
「あ・・・」
「まったく・・・少しはその頭を有効に使ったらどうだ? ただでさえ性欲で満たされているんだから」
「エロしか考えてない頭で悪かったな!?」

オレは思わず文句を言いながらイメージを働かせた。
要するに内区に住んでいる連中は、森・海・砂漠・洞窟・山など住んでいた環境ごとにグループを作って生活しているわけだ。

「で?オレたちはこれからどのコミューンに行くんだ?」
「何でもかんでも人に聞こうとするな。性欲しかない頭を有効に使えと言っただろう」

オレの質問に、オルゾスは冷たく言い返す。
どうやらまだオレが1人でソウルイーターに会いに行ったことを根に持っているようだ。
しつこいヤツだ。妊婦じゃなかったらヒィヒィ言わせてやるところだ。
・・・いや待てよ。別に本番なんかしなくても・・・っていかんいかん。
これではオルゾスの言うとおりではないか。
少し自重して頭を使うことにしよう。
装備とかならともかく、今回必要なのはソウルイーターに着せる服だ。
となると、必要なのは布生地。糸。糸や布を作れるような魔物の住処となると・・・。

「森出身のモンスターのところか?」
「ああっ!?狭霧っ、てめえ!せっかくオレが答えようと思ってたのに!?」
「正解だ。今我々が向かっているのは森のコミューン。
 主に食糧や日用品を作っているエリアだ」

オレの抗議など軽く無視して、オルゾスが軽く首を縦に振って肯定した。
ちくしょう、オレもわかったのに。

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