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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 173

オレは胸がだらしないくらいに大きく膨らんでしまったことを知ったソウルイーターのことを思い出す。

――――

「こ、この責任は絶対にとってもらいますからねっ!?」

服に収めようにも収まらなくなってしまった胸を右手で支え、左手で乳房を隠した彼女は烈火のごとく怒って新しい服をオレに要求した。
確かに原因はオレにあるものの、エネルギーを吸い取ったのはソウルイーターだし、記憶があいまいなので怒られる理由がわからない。
何より、涙目になりながら怒る彼女の姿はかわいらしく、牛のように膨らんだその胸を押さえる姿は妙にいやらしく、色っぽかった。
だって胸を隠す両手から乳肉があふれてこぼれているんだもん。

「な、何、人の身体をじっくり見てるのっ!?
 早く服を取りに行ってきなさいっ!!」

怒れる彼女は周囲に鬼火を発生させるとその1つをオレの近くの床にぶつけた。
その瞬間、地面は弾け、着弾点は一瞬にして真っ赤に染まる。
そしてその穴の中にはいまだに消えることなく、燃え続ける鬼火の姿が。
それを見て命の危険を感じたオレは、背中を向けて一目散に逃げ出したのだった。
かならず服取ってきますと言い残して。

――――

(・・・あの態度はどう見ても死に場所探してる態度じゃなかったよなー・・・)

死に場所を探している女が、服のことを気にするとは思えない。
そもそも最下層に居座る理由にならないし。
オレはあのときの背筋も凍るような出来事を思い出しながら、そう考えていた。
それは狭霧も思ったらしく、疑問を口に出していた。

「妙な話だな。死に場所を求めている相手が何で最前線に行かないんだ?
 死に場所を求めていたんじゃなくて別の理由があったんじゃないのか?」
「私もソウルイーター様にお会いして聞いたわけではないからな。
 そういう話だと言わざるを得ない」
「で、でもでもっ。もしそうならソウルイーター様のお力を借りることができるかもしれませんよ?」
「・・・ラグ。おまえ、そのために最下層に行ってきたのか?」

ミミの言葉に人間への復讐(狭霧は例外)を考えているオルゾスは剣呑なまなざしでオレに問いかけた。

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