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モンスターハーレム 第2章
官能リレー小説 - ファンタジー系

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モンスターハーレム 第2章 157

オルゾスやロカはしっかりしてるし、人間の狭霧は魔物のオレたちと違って理性的だから、たぶん大丈夫だろう。
オレがこんなレイプ犯かナンパ師かわからないことをしているのは、もちろんあのカグラに対抗するためだ。
あの女の目的がわからない以上、こちらも万全の体制を整えておく必要がある。
そのために兵士となる魔物たちと交わり、その依存性をさらに高めておいたのだ。
おかげで内区のオレ側の魔物はすっかりおとなしくなっている。
カグラが何か仕掛けてきても、ちょっとやそっとじゃ動じることはないだろう。
これでようやく本格的にカグラの情報収集や仲間のスカウト、脱出経路の確保などに取り掛かることができる。
最初に目指すは愚者の迷宮最下層。
内区に次いで安全なポイントにして、もっとも仲間になってくれるモンスターがいると目される場所!
カグラの薦めに乗るのは少々怖いが、リザとキノがあそこには強そうだけど物分かりのよい、優しい女性がいると強烈に推薦してくれたのだ。

「さて、リザたちを助けてくれた魔物とやらはいったいどんなヤツなんだか・・・。
 地盤も固まってきたところだし、そろそろ行ってみますか!」

オレは声高らかに最下層攻略を宣言した。
その直後、1人で無意味に大声をあげたことが恥ずかしくなり、その場から逃げるように立ち去ったのは余談である。

――――

そしてやってきました、最下層。
そこは薄暗く、何ともさみしいエリアであった。
内区は苔とキノコで明かりを灯していたので明るかったが、ここには苔しか生えていないため、全体的に薄暗いのだ。
光るキノコもあることにはあるが、いつから手入れされてないのか、そのキノコはどれもミイラのように干からびていた。
生き物のいる気配や痕跡すら感じさせないさびしい場所。
それがこの最下層におけるオレの第一印象だった。

「・・・何ともさみしい場所だな、こりゃ。
 ホントにここに人(魔物だけど)が住んでいるのか?」

とにかく、ここでボーっとしていても埒が明かない。
オレはさっそくここの住人を探して歩き始めた。
・・・が。歩けど歩けど人の気配はおろか、ネズミ1匹見当たらない。
第一印象から疑ってたけど、ホントにここに誰か住んでんのか?
そう言いたくなるほど延々と変わらぬ風景を繰り返していた。
カラクリだらけの内区も大変だったけど、何の変わり映えもしない場所ってのも結構クるものがあるな。
地図があるから道に迷う心配はないけど、さすがに探し人までは表示してくれんし。

「・・・ったく、いったいどこにいるんだよ、このエリアの住人はーーーッ!?」
「あら。私をお探しでしたの?」
「どおわッ!?」

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